交流戦がホーム、ロードいずれかでの3試合制の18試合となって3年。今季の観客動員はどのように推移しているだろうか。■交流戦は野球ファンの間で定着? 交流戦がホーム、ロードいずれかでの3試合制の18試合となって3年。今季の観客動員はどのように…

交流戦がホーム、ロードいずれかでの3試合制の18試合となって3年。今季の観客動員はどのように推移しているだろうか。

■交流戦は野球ファンの間で定着?

 交流戦がホーム、ロードいずれかでの3試合制の18試合となって3年。今季の観客動員はどのように推移しているだろうか。

パ・リーグ(%は昨年との増減)
日本ハム  24万6959人(8.6%)
ソフトバンク30万5312人(-5.3%)
ロッテ   17万7537人(-14.3%)
西武    22万7577人(10.0%)
楽天    21万7965人(12.3%)
オリックス 23万2997人(-0.1%)

 今季、不振にあえぐロッテが-14.3%と大きく観客数を減らしている。昨年は1試合平均2.3万人だったが、今年は2万人を割り込んだ。またソフトバンクは3年連続勝率1位となったが、観客動員は-5.3%。同球団は好調でもあまり数字に反映されない傾向がある。

 一方で、楽天は12.3%増、チームの好調が反映された形だ。西武も10.0%、日本ハムも8.6%増加させている。オリックスはほぼ昨年と同じ。パ・リーグ全体としては、140万8347人。前年より1.2%の増加となった。1試合平均は2万6081人だった。

 セ・リーグを見ていこう。

広島    26万6288人(-1.9%)
巨人    39万6010人(-2.2%)
DeNA    23万6315人(-1.1%)
阪神    38万7169人(2.6%)
ヤクルト  23万8052人(5.2%)
中日    26万22人(-3.9%)

■セ全体では0.3%減、NPB全体では0.4%増

 広島はやや減少したが、これはマツダスタジアムではなく、キャパの小さな地方球場(三次)での開催が1試合あったため(昨年はなかった)。巨人は2.2%の減少。しかし東京ドームの観客動員率は95%を超えており、大きな伸びは見込めないのが現状だ。

 DeNAは-1.1%だが、これは最終日の試合が雨天順延、月曜日開催となり1万4448人と観客動員が大きく落ち込んだことによる。それを加味すれば、昨年並みと言えよう。

 交流戦好調だった阪神は2.6%の増加。観客動員率は90.5%に達している。ヤクルトは5.2%増、ここ3年連続して増加している。中日は3.9%減少、平均観客数は3万人から2.88万人と大台を割り込んだ。

 セ・リーグ全体では178万3856人で-0.3%。ほぼ昨年並みの水準で推移した。1試合平均は3万3034人。NPB全体では319万2203人。昨年より0.4%増加し、1試合平均は2万9557人だった。

 交流戦が1球団18試合、全108試合になって3年目。1年目の2015年は、NPB全体で3,00万9990人、1試合平均2万7870人だったが、2016年はこれが318万255人、1試合平均2万9447人に増加、今季はその水準を維持した。開始から13年が経ち交流戦は野球ファンの間に定着したというべきだろう。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo