(C)Getty Images 3月6日に記者会見が行われ、前世界バンタム級4団体統一を果たした王者・井上尚弥(29)と、WBC ・WBO世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトン(28)の試合が、5月7日に神奈川・横浜ア…

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 3月6日に記者会見が行われ、前世界バンタム級4団体統一を果たした王者・井上尚弥(29)と、WBC ・WBO世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトン(28)の試合が、5月7日に神奈川・横浜アリーナで行われることが発表された。

 井上は昨年、バンダム級の4つの団体で統一王者となったが、年明けにそれらの王座を返上。そして、さらなる高みを目指しスーパーバンタム級への転向を発表した。

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 スーパーバンタム級挑戦の初陣を飾るのは、現2団体統一王者のフルトンに決まった。28歳のフルトンはここまで21勝無敗(8KO)の戦績。21年プロ19戦目でWBO王座に輝くと、同11月にWBC王座を奪取し、2団体統一を果たしている。

 階級を上げた初戦からいきなりのビッグマッチとなった井上は、「(試合まで)あと2か月、過去最大のモチベーションを持ってトレーニングに励むことができると思っている」と気合い十分。

 会見では相手の印象について聞かれると、「フルトン選手は自分のボクシングを持っている選手。そこをどう攻略していくかが鍵になる。身長・リーチ共に自分よりあって、ジャブを突いて、距離をとって判定で勝つ選手。そういう選手ほど倒すのは難しい。今回は勝ちに徹する戦いをしたい」と、相手の強さを認めながらも、冷静に相手を分析した。

 井上といえば圧倒的なスピードとパワーが印象的だ。しかし階級を一つ上げれば、そこは全く別の世界だろう。そんな新世界での自分の実力について井上は、「パワーでは負けていない。一瞬のスピードでは自分の方が上。(試合の見どころは)階級が上がったことによるパワーアップ。スピードを落とさずにパワーアップしたと思う。そこを見てほしい」と、階級を上げたことへの心配は全く無さそうだ。むしろ体重増により、さらに進化を遂げられたと自信満々。

「久々にベルトを持たない状況での試合になるが、これまでも常にチャレンジ精神は持ってきたので気持ち的には変わらないで挑める」

 これまで絶対王者として君臨してきた井上が、久しぶりにチャレンジャーとして立ち向かう。そんな変化にも一切の隙を見せず、淡々と会見を行う姿には新王者への闘志がみえた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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