1勝の重みを痛感させらせた。開幕カードの東大戦では先発し、勝ち星を挙げた水野匡貴投手(農4=静岡)。しかしそれ以降は白星を挙げられず登板の機会は減り、ベンチ外になる試合も目立った。プレーで貢献できなくても「チームを勝たせる」と声を出し副将としてチームをけん引した。技術、そして私生活の面から多くの課題が見えたこの春。来季こそプレー面からも勝利の一翼を担うと強い意志を持っている水野にお話を伺った。(この取材は6月10日に行われたものです)

--リーグ5位を振り返っていかがでしょうか

3連覇という目標でずっとやってきたので非常に悔しいです。チームの力的にも、自分的にも力を出し切れずに終わってしまい本当に悔しいシーズンでした。

--個人としてはどのようなシーズンでしたか

結果が欲しい場面でしっかり出せていない。自分がもっとしっかり投げて勝っていればピッチャー陣の負担も減りましたし、チームの勝ちにつながっていたはずなんですけど。自分が投げても結果が出ない状況になっていたので、自分の中では不甲斐ないという感じですね。自分の力不足です。ボールが高いとか変化球も浮いてしまったりそういうところですかね。

--優勝へ足りなかったものは何でしょうか

4連勝して油断とか、俺らできるんだなという気の緩みではないですけど、リーグ戦を通して成長していかないといけない部分で成長が弱かったのかなと思います。私生活、寮生活、学校生活など寮から出た公共の場での行動は野球に対してつながってくる部分は絶対あると思います。ゴミが落ちていたら拾う、汚れている場所があれば掃除するとか当たり前のレベルを上げていけば野球につながると思います。そういうことを徹底すれば監督がすごく大事だというところにつながってくるところがあると思います。

--監督言われ意識した点はありますか

野球をやる以前に私生活面を見つめ直さないといけない。例えば挨拶だったり、ゴミが落ちているのなら拾うであったり、自分の身の周りを整理整頓するとか私生活面が野球人という前に一人の人間としてあるべき姿になるので、そこはしっかりとやるようにします。

--勝てない中、チームで話し合ったことはありましたか

野球の技術もですけど精神面において、連敗が続くこととか相手にリードされて追い付くということでも気持ちの面であったり、ベンチの一体感やベンチ外のスタンドとの一体感とかの輪というのを自分たちでもっと強めていかないといけないと思います。苦しい場面になるとベンチの声が出る場所と出ない場所と分かれて、全体的にベンチの雰囲気が試合中に落ちてしまうことがありました。そこは全員で点を取る、バッターを打たせてあげる、守る時は全員でそのバッターを抑えるというチームの一体感やまとまりについては話しました。

--副将として過ごしたシーズンはいかがでしたか

自分はピッチャーであるので一戦目で投げてチームの勝ちにつなげる結果を出すことがチームを引っ張ることにつながると思っていたんですけど、それが全然できなくて出場回数も減ってきて。そうなった時に自分の結果が悪いからいいやとなるのではなくて、ベンチで周りに声をかけたり自分で声を出すということは心掛けてやってきました。

--ベンチに入れない試合もありました

結果を出せたら一番よかったんですけど、それを出せない自分の力不足だったり、気持ちの弱さだったりがありました。そうなったら周りに声をかけることしかできなかったので、ベンチの中での声がけをいつも以上に意識してやりました。自分が試合に出る時はプレー面で引っ張るというのはもちろんなんですけど、後半ほとんど投げてない状態だったので試合出ていないからいいやじゃなくて、チームを勝たせるという気持ちでやっていました。

--チームの雰囲気はいかがでしたか

もっとまとまりがないとダメなのかなと思いました。(昨年との違い)去年の4年生見てもまとまりだったり、4年生がまとまっている分3年生も付いていこうという姿勢がありました。柳さん(裕也選手・平29政経卒・現中日ドラゴンズ)中心に上で引っ張っていってる4年生にも付いていこうというのは、去年自分が3年生で見ていて思っていました。でも今年はそれが弱いかなという感じがします。今年の4年生はまとまりがないわけではないんですけど、4年生がもっと俺が俺がという風に引っ張っていく姿を見せないと。試合に出ているのが3年生が多いので、3年生が4年生の姿を見て『やってやろう』と思えるくらい4年生が引っ張っていかないとダメなのかなと思います。チーム全体で勝ちにいこうという強さが弱かったと思います。雰囲気の甘さというか緩みがあったのではないかなとは思います。

--結果を分けた一戦はありましたか

全部どの試合もそうですけど、結果というよりかは私生活の面だったりそういうところの甘さ。負けた試合はもちろん勝たないといけないので。立教の2戦とかはあそこで勝っておけば早慶戦までは優勝の望みがあったので、あそこで勝ち切れなかったというのは私生活とかにもつながってくるのかなとも思います。

--今季戦って見えたものは

秋に向けてはもうやるしかないということです。力自体は他校と比べてもかけ離れているわけではないので、気持ちの面とかでカバーできるとも思いますし、優勝を狙える場所にいるのでとにかくやるだけです。

--現在の雰囲気はいかがでしょうか

もう秋やるしかないというか。秋優勝して、いい思いをしてということだけなので。反省するところはしていますけど、しっかり春5位という結果を受け止めて秋絶対に巻き返す気持ちでやっていこうと思います。(個人として)自分が1戦目とかで投げて今度は結果でチームを引っ張っていけるようにしているだけです。

--明大からは日本代表として4人が今夏抜けます

主力が抜けても自分たちがやることは変わりないです。逆にそこで抜けたやつらが試合している間に練習して同じポジションのやつが一気に練習で上がっていって、メンバーが帰ってきた時にこのポジションを取っちゃうくらいの気持ちでやろうと思っています。全員いないから特に何か変わるとかはないと思います。

--夏に向けての課題は

もう一度体を鍛え直して、投げる面としてはキレのある質のいい球を低めに投げられる確率を高めていけるようにしていきたいです。

--秋への意気込みをお願いします

自分がチームを引っ張るという気持ちだけです。リーグ戦優勝して日本一取るだけです。

--ありがとうございました

◆水野匡貴 みずのまさき 農4 静岡高出 183㎝・82㎏ 投手 右投右打

[浜崎結衣]