壁を越えられなかった。開幕4連勝するも、そこから3カード連続で勝ち点を落とした。負の流れを断ち切れず2005年以来12年ぶりの5位。得点力不足やミスの多さだけではなく、生活面での甘さなど「野球以前の問題」と口にした選手が多くいた。秋に向けてチームの課題は山積みだ。

優勝に導けなかった。今季エースナンバーを背負った齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)。自身最多の41回2/3を投げ防御率はリーグ4位の2.59。11試合中9試合に登板し、最終カードの立大戦は3連投した。先発、リリーフの両方で重要な役割を任されたがチームは5位。自身の数字よりも勝利にこだわっていただけに、ふがいないシーズンに終わった。昨年に続いて侍ジャパン大学日本代表に選出された齊藤は、夏は世界の舞台で戦う。そこでの経験も糧にして、秋こそチームを優勝に導いてみせる。(この取材は6月10日に行われたものです)

--エースナンバーを背負う重圧は

特に重圧を背負ったという感じはなかったですけど、投げなければいけないことは去年のシーズンが終わったあたりから思っていました。その割には投げられなかったなっていう。チーム状況的に先発しなければいけない状態だったので、そこでしっかり役割を全うできなかったのはふがいないと感じたシーズンでした。

--防御率はリーグ4位でした

防御率自体はそんなに悪くないと思いますけど、無駄な点数もたくさん取られています。仮に防御率が1位だったとしても結局チームが勝てないのなら意味がないと思うので、最終的には数字はあまり気にせずやっていたかなという感じがします。

--先発登板はスタミナの面で以前より苦しさはありましたか

いろいろ体の状態を考えて練習を抑えていた部分がありました。そこが裏目に出て投げるスタミナがなかったかなという感じで、序盤は良くても中盤でつかまるっていうことが多かったです。リリーフもそうですけど、最初は大丈夫なのに4回、5回くらいにつかまることが多かったと感じます。結果としてシーズン5位という一番悪い形で終わりました。悪い部分がたくさん出ましたけど、その中でも課題がたくさん見つかりましたし無駄なシーズンではなかったです。

--「野球以前の問題」と話す選手もいましたが

野球に集中できない環境というか、そういう私生活の部分が多くみられるので野球だけに気を遣っていられたシーズンではなかったです。そういった意味では妥当な順位じゃないですけど、しょうがないかなと思います。

--チームの雰囲気はいかがでしたか

リーグ戦期間の途中からは本当にいろいろなことがあって、雰囲気は良くなかったと思います。普段の生活の良くない部分を周りの人に指摘されて、そのまま本当に雑な部分がプレーに出たり、言われたこと引きずったまま試合に入ってしまっていました。勝つということだけに向いてなかったっていうのは感じました。

--ミーティングではどのようなことを

4連敗して、自力優勝はなくなったとしてもやることは変わらないぞっていう話は出ていましたね。

--今季のご自身の投球を振り返って、良かった部分はどういったところでしょうか

中盤につかまることとか大事な場面で打たれることとか、過去の歴代の先輩たちが抑えてきた部分を自分は抑えられていないということをこの期間すごく感じました。先発したりリリーフしたりする中で試合への入り方が違うというのは難しい部分がありました。今までと変わらない感じでいきたかったですけど、難しかったです。

--今季はご自身最速の146㎞を何度か投げられましたが、球速については

投げていく中で速い球がいっていればいいんですけど、力を入れて投げた球は無駄に力が入っていて球速が出ていてもバッターには伸びが感じないと思います。打者に向かって何も気にしていない時に投げた球が「今の速かったんじゃないかな」という方がいいと思います。相手がいることなので数字よりも感覚、多感速度を大事にやっていくようにはしていますね。

--今季、試したことなどはありますか

一塁側から投げていたのを三塁側に変えてみました。あとはチェンジアップを少し練習しました。それなりに使えるんじゃないかなという手応えもあったので、これから秋までしっかり詰めて完璧に使いこなせるようになればいいと思います。

--昨年に続き侍ジャパン大学日本代表に選出されました

正直、(メンバーに)入っていいのか分からないと感じています。でも入ったからにはしっかりやりたいです。去年入っていたということもありますし、去年それなりに投げられたから今回も入れてもらえていると思います。しっかり期待に応えなきゃなという思いがある中で、経験を周りの人たちに伝えていくことも役目だと感じます。自分だけにとらわれないで周りの人に発信して、自分が感じたものを伝えていければなと思います。

--代表の試合で期待される役割は

基本的にはリリーフだと思います。ピンチの場面や左打者が相手という場面でいくと思うので投げるイニング自体は少ないと思います。短期集中というか、一打席とか1イニングとかそういった一球一球を大事にいかないといけないです。そこで打たれたりしたら出場している意味がないので、そこは本当に一人をこだわって抑えていきたいです。

--現在、明大はどのような練習をされていますか

チーム全体で秋のリーグに向かっています。強化期間ではないですけど3カ月間、トレーニングを含めてやっていきます。チーム全体で走り込みだったりウエイトだったりっていうのがかなり多くメニューに入ってきているので、そこで強化できたらいいなと思います。

--秋に向けてあえて一つ課題を挙げると何でしょうか

今回一番感じたのは投げるスタミナだったので、秋までにはそこを改善して次はしっかり投げ切れるようにしたいです。今季の投手陣は一度も完投がなかったので、完投できるように。(走り込みと投げ込み?)走り込みは苦ではないので簡単なんですけど、走っていれば投げられるようになるわけじゃないです。全力で投げることをもっと練習から増やして、球数を増やしていくようにしないといけないと思っています。自分で気持ちいれてやらないと追い込めないと思います。

--チームとしての課題は

野球以外でいえば私生活のこと、電気の消し忘れだとかそういった細かい部分が全て課題だと思います。誰が見ているとか見ていないとかではなくて、当たり前のことを当たり前にやらないといけないです。野球ではチームとしての打撃の向上、ピッチャーはパスボールやワイルドピッチが多いので、そこを減らしていけば失点は少なくなると思います。そこを改善できれば戦えるチームだと思います。

--最後に大学日本代表選手としての意気込みと秋季リーグへの意気込みをお願いします

代表は簡単に入れるものではないですし、ユニバーシアードも日米も前回優勝していて、先輩たちがつくってきた歴史もあります。代表としてやるので負けたくないし、責任を持って全力でプレーしたいです。チームとしては5位なので上がっていく以外は何もないので、しっかり全員で同じ方向に向いて取り組んで、また優勝を目指していきたいです。

--ありがとうございました

◆齊藤大将 さいとうひろまさ 政経4 桐蔭学園高出 178㎝・75㎏ 左投左打 投手

[星川裕也]