ここまで46勝24敗でメジャーリーグ最高勝率.657を誇るアストロズ。2位レンジャーズに11ゲーム差をつけてア・リーグ西地区首位を独走しているが、最近10試合は4勝6敗とやや勢いが落ちている。ワールドシリーズ制覇に向けて、米メディアは先発投…

ここまで46勝24敗でメジャーリーグ最高勝率.657を誇るアストロズ。2位レンジャーズに11ゲーム差をつけてア・リーグ西地区首位を独走しているが、最近10試合は4勝6敗とやや勢いが落ちている。ワールドシリーズ制覇に向けて、米メディアは先発投手の補強が必要と分析。トレード候補の中にダルビッシュ有投手の名前も登場しているが、レンジャーズがワイルドカードを狙える位置につけているだけに、「残留する」との見方が強くなっている。

■ワイルドカード圏内まで1差のレンジャーズは「エースを残留させる」

 ここまで46勝24敗でメジャーリーグ最高勝率.657を誇るアストロズ。2位レンジャーズに11ゲーム差をつけてア・リーグ西地区首位を独走しているが、最近10試合は4勝6敗とやや勢いが落ちている。ワールドシリーズ制覇に向けて、米メディアは先発投手の補強が必要と分析。トレード候補の中にダルビッシュ有投手の名前も登場しているが、レンジャーズがワイルドカードを狙える位置につけているだけに、「残留する」との見方が強くなっている。

 ESPNは「誰が『ノー』と言うだろうか? アストロズの新たな先発投手を探してみよう」とのタイトルで特集記事を掲載。その中で「ヒューストン・アストロズは球界で最高の記録を誇っている。しかしこの夢のようなシーズンにおいて、いくつか問題を抱えている。コリン・マクヒューに加え、ダラス・カイケル、ランス・マッカラーズ.Jr、そしてチャーリー・モートンが故障者リストに入っているのだ」と先発ローテからけが人が続出している事実に触れている。

 その一方で、故障者リスト入りしているエース左腕カイケル、マッカラーズJrが「2本柱」となり、先発投手の防御率がメジャートップクラスになっているという事実も紹介。記事では「この2投手のおかげで、ローテーションの防御率はダイヤモンドバックスに次ぎ、メジャー2位となった。新たな先発投手はチームの層を暑くさせ、おそらくプレーオフでは3番手の投手として加わることになるだろう」として、トレード期限までに獲得するであろう投手がポストシーズンで3番手を担うことになると分析している。

■アストロズが「おそらく獲得可能な投手たち」5人は…

 そして「おそらく獲得可能な投手たち」として挙げられているのが以下の5投手だ。

○ソニー・グレイ(アスレチックス)
○ダルビッシュ有(レンジャーズ)
○ジェイソン・バルガス(ロイヤルズ)
○ゲリット・コール(ピッツバーグ・パイレーツ)
○ホセ・キンタナ(ホワイトソックス)

 この中で「最高のトレード相手」とされているのが左腕キンタナ。一方、ダルビッシュについては「今シーズン終了後、フリーエージェントになる。今から7月31日までの期間、彼らが試合を投げ出さない限り、レンジャーズはこのエースを残留させワイルドカードを狙っていくだろう」と分析している。

 レンジャーズは今季開幕直後、波に乗れず下位に沈んだ。しかし、5月に10連勝を飾るなど持ち直し、現在は34勝34敗の勝率5割でワイルドカード圏内まで1ゲーム差。今季が6年契約の最終年となるダルビッシュは、シーズン当初はトレード市場の目玉になるとして特集に何度も登場していたが、チームが浮上したことで“沈静化”。プレーオフ進出を目指す上でレンジャーズには必要不可欠な存在だけに、このままいけば、やはり「残留」が基本線となりそうだ。