壁を越えられなかった。開幕4連勝するも、そこから3カード連続で勝ち点を落とした。負の流れを断ち切れず2005年以来12年ぶりの5位。得点力不足やミスの多さだけではなく、生活面での甘さなど「野球以前の問題」と口にした選手が多くいた。秋に向けてチームの課題は山積みだ。

苦しい春となった。氷見泰介捕手(政経3=豊川)は、開幕戦の東大1回戦で先発マスクを被り、打撃でも随所で勝負強さを見せるなど攻守で中心を担った。しかし、西野真也捕手(政経2=浦和学院)、清水風馬捕手(商1=常総学院)らの台頭もあり、リーグ後半から出場機会は減少。出場は11試合中8試合、フル出場はわずか2試合にとどまった。今季感じた悔しさをぶつけ、ひと夏で成長を遂げて正捕手奪還を目指す。

--今季を振り返って

このシーズンは思うようにいかなかったです。結果も5位と、優勝できなかった悔しさが一番です。

--連勝中と連敗中のチームは違いましたか

最初は新チームになってから初めての公式戦で、不安の中なんとか東大に2連勝できて、そこでできなかったことをみんなで早稲田戦でやろうということでできました。その後は気持ちが抜けたというわけではないんですけど、逆に法政の方は4連敗で来ていたので「なんとかしよう」と思っていた相手にもう1つ上の気持ちで挑めなかったのが結果としてこうなったのかなと思います。

--特に苦戦した試合は

法政の1回戦というのは勝てた試合だったので、あそこでなんとかなればこのリーグ戦は違う形でいけたのではないかなと思います。アンダースローの長谷川投手(法大)に対して考えて引きつけて打とうとはしていたんですけど、形、形になりすぎて相手の術中にはめられて内野ゴロだったりという自分たちの野球をさせてもらえなかったです。

--チーム全体的に弱かった部分は

周りと比べても得点力がなくて、ピッチャーが最小失点に抑えている中で点をとれなかったことです。それと、自分がキャッチャーとして試合に出続けることができず、シーズン通しての戦いができなかったことです。

--その中でも良かった部分はありますか

ピッチャーは齊藤(大将投手・政経4=桐蔭学園)さんと森下(暢仁投手・政経2=大分商)でなんとか先発二本柱という形でやっていて、防御率とかを見ても上位ですし、頑張ってくれました。なおさらバッターが頑張らないといけないと思いました。

--生活面を敗因に挙げる選手も多くいました

このシーズン通して終わってみて、負けてはいけない試合を勝ち切れなかったというのは野球以外のところにもあるんじゃないかなと思います。野球の練習はみんな真剣にやるので。普通のことを当たり前にできていれば、野球のプレーも大事な場面で当たり前のことを当たり前にできるという結果にもつながると思うので、そういうところでミスが出ているのは自分も含めて私生活などを見直していこうと思います。

--リーグ戦にレギュラー本格的に出るのは初めてでした。プレッシャーなどはありましたか

去年はベンチに入らせていただいて、ベンチからと実際に出ている雰囲気は違うものがあります。一つ一つが負けられない試合で、緊張というよりは、一球一球の大切さを学びました。

--不動のレギュラーになれなかった原因は何だと思いますか

自分は1試合目はほとんど使ってもらっていて、2戦目で駄目になっていました。相手は1戦目が終わったらそれなりに考えてくるので、その上を行かなければいけないのでもっと頭を使わないといけないですし、そのことを自分自身で感じました。

--西野選手、清水風選手とのレギュラーを争う上で自信のある部分はどこですか

キャッチャーとしてのコミュニケーションです。肩だけなら西野が強いですし、そこだけではなくて、全体として試合をつくれる部分ですね。そういうところでは目立たないといけないです。打撃の方ではミートに自信を持っています。今はミートだけでなく大きい当たりだったり、力強さを求めてやってます。

--打線の中ではどんな役割を果たしたいですか

ピッチャーとの兼ね合いはあるんですけど、つなぐという意識でやってます。チャンスだったら初球から行くこともあるんですけど。どうしたら後ろにつなげることができるかということと追い込まれたら一球でもファールで粘って球を味方に見せたり、ピッチャーにダメージを与えたりできるようにということを意識してやってます。

--下位打線が多かったですが

打順を上げるに越したことはないですけど、それよりもキャッチャーは守備なので。打撃の方でもまだ大きな打球を打てるバッターじゃないんですけど、つないで結果として上がれればいいのでまずは打撃よりも守備ですね。

--体力面で改善していきたいところは

リーグ戦で最初の週よりも今の方が暑くなってきていて、逆に秋は最初が暑くてどんどん気温が落ちていくんですけど最初はスタートを切らないといけないので、暑さの中で連続で出るためにウエートをやって体を大きくしているので、秋になんとかつなげたいと思います。

--投手陣に求めるものは

今回は齊藤さん、森下(暢)が頑張って、本当ならつなげないといけないピッチャーがうまく出てこれなかったので、他のピッチャーが出てこないとあの2人にかかる負担は大きくなるので、水野さんもいるといないでは違うと思うので。石毛(力斗投手・文1=高崎健康福祉大高崎)や入江(大生投手・政経1=作新学院)とか1年生が投げていたので、2、3年生にも頑張ってほしいです。

--他に伸びているピッチャーは

フレッシュリーグで長江(理貴投手・文2=帯広緑陽)が自信をつけていると思うのでここから面白いなと思いますし、あれだけ投げられるので、先発とかもあると思います。

--秋のリーグ戦に向けて

5位という結果に終わって、チーム発足時からリーグ優勝、日本一ということを目標にやってきたので、秋はそれを達成するために全員で突き進んで、優勝できるように頑張ります。

--ありがとうございました

◆氷見泰介 (ひみ・たいすけ) 政経3 豊川高 173㎝・74㎏ 捕手 右投左打

[曽布川昌也]