西武ドラ1蛭間は“期待の表れ”でもある1桁を背負う 各球団の歴史の中で、チームを構成する選手は変わっていく。しかし、背番…
西武ドラ1蛭間は“期待の表れ”でもある1桁を背負う
各球団の歴史の中で、チームを構成する選手は変わっていく。しかし、背番号は、選手から選手へと受け継がれる。今回は、2022年ドラフトで入団した選手の背番号の歴史を紹介する。
オリックスにドラフト1位で入団した曽谷龍平投手(白鴎大)の背番号「17」は、山崎福也投手が入団から3年間使用していた番号で、昨季までは増井浩俊氏が背負っていた。同2位の内藤鵬内野手(日本航空石川高)は、西村凌氏が5年間使用した「25」を着ける。
ソフトバンクから1位指名を受けたイヒネ・イツア内野手(誉高)の背番号は「36」。2004年以降、明石健志2軍打撃コーチから牧原大成内野手へとユーティリティプレーヤーがつないできた。同2位指名の大津亮介投手(日本製鉄鹿島)の「26」は、1973年のドラフト1位であり、先発投手として活躍した藤田学氏や、平成唯一の3冠王・松中信彦氏が入団当初に着けていた。
西武・蛭間拓哉外野手(早大)は、ルーキーながら1桁の背番号「9」を託された。3年連続2桁盗塁など俊足を生かして活躍した赤田将吾1軍外野守備走塁コーチのほか、近年では2012年に投手から外野手へと転向、2019年には130試合に出場した木村文紀外野手が使用した。
楽天のドラフト1位・荘司は野村克也氏が背負った「19」
楽天のドラフト1位ルーキー荘司康誠投手(立大)の「19」は、数々の記録を打ち立て、プロ野球界に多大な功績を残した野村克也氏が監督時代に背負った番号でもある。退任以降しばらく空番となっていたが、2016年のドラフト1位・藤平尚真投手が使用していた。
ロッテのドラ1・菊地吏玖投手(専大)は「28」を背負う。育成投手コーチ兼2軍投手コーチの松永昂大氏が2021年まで使用した番号だ。同2位・友杉篤輝内野手(天理大)の「10」は、1シーズンに3本の満塁弾を放つなど勝負強い打撃で知られた大松尚逸氏、NPB歴代最多3085安打の張本勲氏と実績者がそろう。
日本ハムの1位・矢澤宏太投手(日体大)は、昨季首位打者を獲得した松本剛外野手の「12」を継承する。2位・金村尚真投手(富士大)の「24」は、昨季まで野村佑希内野手が着用していた。投手では、4球団を渡り歩き、先発と中継ぎの両方で結果を残した下柳剛氏がいる。
3位・加藤豪将内野手の「3」は、田中賢介氏が思い出される。NPB通算1499安打、2007年には当時のリーグ記録となるシーズン58犠打を決めるなど、長期にわたって多方面からチームを支えた。
近年になって使われるようになった番号から、長く使用され続けたものまで……。歴史を受け継ぐことになる新人選手には、自らがその背番号の代表的な選手となれるような活躍を期待したい。(「パ・リーグ インサイト」吉村穂乃果)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)