ニュージーランドに遠征しているブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの一流選手を集めて結成した合同チーム)は6月13日、ダニーデンのフォーサイスバースタジアムでハイランダーズと対戦…

 ニュージーランドに遠征しているブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの一流選手を集めて結成した合同チーム)は6月13日、ダニーデンのフォーサイスバースタジアムでハイランダーズと対戦し、22-23で逆転負けした。7日にはハイランダーズと同じスーパーラグビーチームのブルーズにも敗れており、ツアー成績はこれで2勝2敗となった。

 5週間で10試合を戦わなければならないブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズにとって、すでに厳しいツアーとなっている。先週末には、欧州6か国対抗戦で2年連続最優秀選手賞に輝いたスターFBのスチュアート・ホッグ(スコットランド)がクルセイダーズとの試合中に味方選手の肘が当たって顔を骨折し、離脱・帰国が決まったばかり。

 そんな状況のなか、ファンに明るいニュースを届けたいライオンズだったが、ラグビー大国のスーパーラグビーチームは手強かった。

 前半は、ハイランダーズのWTBワイサケ・ナホロとライオンズのCTBジョナサン・ジョセフがそれぞれトライを挙げるなどし、10-10で折り返した。

 後半の立ち上がりが良かったのはライオンズで、42分(後半2分)、WTBトミー・シーモアが相手のキックパスをカットしてボールを奪い返し、そのままゴールへ持ち込んで勝ち越す。PGで点差を詰められたあとの53分には、連続攻撃の末、主将のFLサム・ウォーバートンが相手の堅いディフェンスを破ってインゴールに押さえ、22-13とした。

 しかし、ハイランダーズは59分、ラインアウトからモールで押し込み、コンバージョンも決まって2点差とする。

 68分にライオンズの途中出場SOオーウェン・ファレルがPGを失敗したのに対し、ハイランダーズは72分、敵陣22メートルライン右付近での相手ボールスクラムを押してペナルティを得、SOマーティー・バンクスがショット成功で逆転した。

 ライオンズは78分にFBエリオット・デイリーが自陣から約55メートルのPGを狙ったが外れ、ラストアタックでは、敵陣22メートルライン手前のラインアウトからボールを動かしたが、ハイランダーズのプレッシャーで落球し、直後、試合終了の笛が鳴った。

 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは次戦、4日後の土曜日に、ロトルア・インターナショナルスタジアムでマオリ・オールブラックスと激突する。

<2017 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ 選手名鑑>