「湘南美容クリニック presents RIZIN.40/RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」が31日、さいたまスーパーアリーナで行われる。今年はベラトールのトップファイターが集結することもあり、例年以上に白熱した戦いが繰り広…

「湘南美容クリニック presents RIZIN.40/RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」が31日、さいたまスーパーアリーナで行われる。今年はベラトールのトップファイターが集結することもあり、例年以上に白熱した戦いが繰り広げられるのは間違いないだろう。

なかでも注目のファイトが“大将戦”となる、前Bellator世界フェザー級王者のAJ・マッキー(米国)と現RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザによる一戦。ノンタイトル戦ながらマッキーは今回の来日に向けて「日本で試合して、サッカーボールキックを誰かの頭にぶち込むのが夢だった」と熱意を語っており、その様子を米メディア「Sports Illustrated」電子版が報じている。

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■MMA戦績は20戦19勝1敗

現在27歳のマッキーはMMA戦績20戦19勝1敗、Bellatorフェザー級ワールドGP優勝の経験も持つトップファイターで、4月のパトリシオ・ピットブル戦で敗北を喫するまで驚異のBellator18連勝もマーク。直近では10月の「Bellator 286」でスパイク・カーライルに判定(3-0)勝利を収めている。

「Sports Illustrated」によると、マッキーは今回の来日について「今回の話を聞いて、すぐに参戦を決めた。3年前にも日本での試合に興味があった。昔はPRIDEで、クイントン・ランペイジ・ジャクソンやマウリシオ・ショーグンを観ていたことも思い出すよ」と“日本愛”をアピール。「日本で試合をして、サッカーボールキックを誰かの頭にぶち込むのがずっと夢だった」と破天荒なコメントも残している。

RIZIN側に乗り込んでの一戦となり、主戦場とするBellatorとは当然ながらリングもルールも異なる。しかし、マッキーにとって不安は微塵もない。

「今回は、普段出せない自分の持ち味も生かせる機会になる。ショーを見せつけるつもり。相手は本当にグレイトな柔術ファイターなので、こちらからテイクダウンを狙うことはあまり考えていない。リングでの試合にも順応しているし、今回の一戦は主にスタンディングでの争いになるのでは」

■ライト級転向2戦目、完勝でアピールなるか

フェザー級でタイトルも獲得したマッキーは、10月のカーライル戦からライト級に転向。RIZINライト級王座に君臨するサトシも撃破となれば、この階級でも自信を深める一戦になるのは間違いない。「Sports Illustrated」も「(サトシ戦で)傑出した結果を残せれば、この階級でもはっきりしたアピールに繋がる」と予想している。

この認識はマッキーも同様のようで、「祖国とBellatorを背負うわけだし、何よりライト級でアピールするためにも絶好の機会だ」とサトシに照準を合わせている様子が紹介されている。日本での一戦に並々ならぬ闘志を燃やすマッキーと、ボンサイ柔術でRIZINでも圧倒的な存在となりつつあるサトシ。これ以上はない好カードが、大晦日のさいたまスーパーアリーナを熱くする。

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文●SPREAD編集部