【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・12/18 朝日杯フューチュリテ…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・12/18 朝日杯フューチュリティS(GI・阪神・芝1600m)
 好スタートから3番手を追走したドルチェモアが残り200mで先頭に立ち、ダノンタッチダウンの追い込みをクビ差抑えました。これでデビュー以来3戦全勝。

 ルーラーシップ産駒のGI制覇はキセキの菊花賞以来5年ぶり2回目で、2頭は奇しくも下河辺(しもこうべ)牧場の生産馬。なおかつ「ルーラーシップ×ディープインパクト」という組み合わせです。ルーラーシップ産駒は総じて鋭い脚に欠けるので、ディープインパクトのようなピリッとした脚を伝える血は合うのでしょう。

 このレースでは6着と敗れたオールパルフェ(デイリー杯2歳S)も、父の父がディープインパクト、母の父がルーラーシップ、という血統です。この2つの血の組み合わせを持つ馬は、今後も注目したいところです。

 ドルチェモアの母アユサンは桜花賞馬。2013年春、当時20歳のクリスチャン・デムーロ騎手がGI初制覇を飾った馬です。これまでJRAでデビューした4頭の産駒のうち2頭が勝ち上がっており、繁殖牝馬としても優秀。まだまだ大物を出せそうです。

◆今週の血統注目馬は?

・12/24 阪神C(GII・阪神・芝1400m)

 阪神芝1400mと相性のいい種牡馬はドリームジャーニー。連対率23.7%は、2012年以降、当コースで産駒が20走以上した74頭の種牡馬のなかで第3位。当レースに産駒が登録している種牡馬のなかではナンバーワンです。トゥラヴェスーラはドリームジャーニー産駒。

 当コースで行われた今年春の阪急杯で9番人気ながら2着となっています。外が伸びる馬場になればおもしろいでしょう。