第3回は攻撃の要となるこの3人。強烈なサーブと、どんな時でも決め切る決定力でチームをけん引するOH水町泰杜(スポ3=熊…
第3回は攻撃の要となるこの3人。強烈なサーブと、どんな時でも決め切る決定力でチームをけん引するOH水町泰杜(スポ3=熊本・鎮西)、勝負どころでの強気のサーブや、高い打点からのスパイクで勢いを生むOH山田大貴(スポ3=静岡・清水桜が丘)、正確なトスと相手をよく見たトス回しで、攻撃を指揮するセッター前田凌吾(スポ1=大阪・清風)。学年の壁を越えて普段から仲の良い3人に、全日本大学選手権(全日本インカレ)に向けてさまざまな話を伺った。
※この取材は11月26日に行われたものです。
お互いのこと

お互いを紹介する3人(左から山田、前田、水町)
――他己紹介をお願いします。まず始めに山田選手の紹介をお願いします!
水町 バレーボールで言うと、圧倒的高さを持っていて、うちとしても外国人枠でとってるので(笑)。
山田 これだけは言わせてください。僕、純日本人です(笑)。
水町 そのくらい高さに絶対的な強さがある、素晴らしい選手です。
前田 (山田選手は)少し頭が悪くて(笑)。
水町 お前が言うんかい(笑)。
前田 頼りになる先輩で、優しくて大好きです。いつも構ってくれます。僕がボケをしても構ってくれるし、色々話してくれます。
――どのようなボケをするのですか
山田 無視してもいいくらい、しょうもないボケです。みんなが無視しちゃうので、拾ってあげてます。
水町 枚方だからしょうがない。
山田 面白くない関西人だけど構ってあげてます(笑)。
――次に前田選手の紹介をお願いします!
水町 お調子者というのが一番なのかなと思います。元気で、下級生に必要なフレッシュさがあり、馬鹿騒ぎすると言う意味で人間性があります(笑)。
前田 バカにしてる?(笑)
水町 それをやろうとしてやっているのではなく、バカだからこんな感じになってしまうのですが、それが良さでもあるので。しっかり残して欲しいです。
山田 (前田が)高校3年生の時から、(早稲田に)すごいセッターが入ってくると聞いていて「どんな人なんだろう」と思っていました。良い意味で大人びていなくて。もっと怖いというか、やばい1年が入ってくるんじゃないかと思っていたのですが…印象が違いましたね(笑)
水町 言いたいことは分かる(笑)
山田 いい意味で、接しやすいです。プレーはもちろん上手いので、自分は3年生ですが、助けられています。
――最後に水町選手の紹介をお願いします!
山田 良い漢です。漢って、漢字の「漢」の方ですよ(笑)。
一同 (笑)。
山田 バレーボールでも、普段のところでも、同級生なのですがひとつ大人びていて。チーム全体の円滑油として、いないといけない存在です。水町が同期にいてくれてありがたいなと思いますし、頼りにしています。
前田 もう本当に大好きです。(バレー部に)入ってから悩んでいる時とか、泰杜さんがLINEをくれて、心配してくれて、一番気にかけてくれます。プレーでも頼りになります。優しいし、最近もずっとインカレに向けて声をかけてくれて、頼りにしかならない先輩です。
――今、お互いの良いところは伺えたので、逆に直してほしいところがあれば教えてください
山田 水町は、酒がすごく強いんですよね。
水町 そんなことないです。
山田 いやマジで(笑)。酔ったところ見たことないくらい強いです。僕がそんなに強くないんですよ。だから隣で飲むと「ああ、そんなもんね」みたいに目で強要というか訴えかけてくるんですよ(笑)。
一同 (笑)。
水町 でも欲しいでしょ?
山田 欲しい(笑)。見られたら飲んじゃうんですよ。それで、後で後悔します。「キツイキツイ」って(笑)。
水町 大貴は飲み過ぎると足がしびれちゃうんですよ。
山田 水町は「ああ、そんなもんね」って目をするんですよ。
水町 やってないやってない(笑)。悪飲みはさせないです。リアルにやってないよね?
山田 やってない。けど僕から見た泰杜くんは、目が言ってます(笑)。
水町 目は語ってます。
山田 え、語ってんの?(笑)。
水町 え、「いかないの?」って(笑)。
前田 泰杜さんはいつも無視してくるんですよ。
水町 さっき言ってたことと違うじゃん(笑)。
前田 僕がつまらないことを言ったら普通に無視してくるし、今日も僕とタツさん(大塚達宣副将、スポ4=京都・洛南)がボケたら無視して、「何やってんの?」みたいな顔で見てきました。もう少し、僕のボケに乗っかって欲しいです。
水町 じゃあ逆に、それなりのボケをして。
一同 (笑)。
山田 直して欲しいところね。
水町 返し方がわからないような、何が正解なんだろうというボケがくるので(笑)。
山田 いや本当にそう。小学生低学年の相手している感じ(笑)。
前田 2人(水町、山田)とも高校時代に1人で打っていたスパイカーなので、僕のトスがどんなに悪くても、絶対に「トスが悪い」と言わないんですよ。絶対に自分が悪いと言うので、そこをもっと僕が悪いと言って欲しいです。
山田 言うか、そんなん!(笑)
水町 ドM?(笑)
前田 「もう少し言ってもらってもいいかな」と思います。
水町 直します。
前田 お願いします。
――山田選手に直して欲しいところはないですか
水町 大貴に直して欲しいところか…。
山田 ないです。僕、好青年なので!(笑)
前田 目がパキっちゃうところ?(笑)
山田 パキってないわ!(笑) 変なこと言うなよ!(笑)
水町 大貴の直して欲しいところ、出てこないな…。酒が弱いところですかね。
一同 (笑)。
プライベートの話

水町(右)をほめる山田(左)と前田。照れる水町
――マイブームはありますか
水町 サウナですね。
前田 行ってるんですか?
水町 たまに行ってる。
――部員の方と行かれるのですか
水町 そうですね。大吾さん(岩本大吾主将、スポ4=兵庫・市尼崎)とか、1年生に横山(横山颯大、教1=東京・早実)とかと行っています。あとは純(馬渕純、スポ2=岐阜・岐阜商)とか。
山田 そんなに暇な時間がないんですよね。
水町 そうだね。確かに。何かしてるというほど時間がない。
山田 めちゃくちゃ時間が空くことが嫌いなので、授業がない日で部活しかない日はバイトをしています。特に自分の中で趣味が21年間くらいなく、暇な時間は寝るしかなくなっちゃうので、バイトをして時間を潰しています。
――水町選手と一緒にサウナには行かれないのですか
山田 僕、サウナ弱いんですよね。
前田 全部弱いやん(笑)。
水町 (山田は)外からの刺激に弱いので(笑)。
山田 前に泰杜と一緒にサウナに入った時、入ってすぐに「死ぬわ」ってなって(笑)。
前田 あかんかった?(笑)
山田 凌吾は? ないの?
前田 僕、マイブームないです。
山田 つまんな(笑)。
前田 あ、趣味ですよね。今やってることはトス練です。
山田・水町 うわ(笑)。
水町 トス練?!
前田 あかん?
水町 トス練はダメだよ。
前田 ダメ? ダメか。
――暇な時間は何をされているのですか
前田 基本寝てます。本当に寝てます。(マイブームは)トス練にしときます。
水町 言ってみてえ(笑)。
――3年生のお二人から1年生の前田選手に大学生活を送る上でのアドバイスはありますか
前田 教えて! ほんまに。
水町 ちゃんと単位は取ること。
山田 同じこと言おうとした!(笑)
水町 やろ?(笑)
山田 1限頑張って起きて授業に出てください。
水町 とりあえず行っとけ、授業には(笑)。マジでこれしかない。
山田 3年生でも1限があるというのが苦痛で。
水町 3年生は優秀だから、誰も(単位を)落としてない。
前田 誰も?
水町 誰も。
前田 そうですよね。ぼくも3年生優秀だと思ってるんで…。
山田 じゃあ僕は3年生じゃないみたいです。落としてるので(笑)。不本意にね、落ちちゃうんですよ(笑)。
――3人で部活以外の時間に一緒にいることはあるのですか
山田 この3人ではないですね。
水町 上級生と下級生で時間帯がだいぶ違うので。僕はスーパー直帰タイプで、練習が終わったらパッと帰っちゃうんですよ(笑)。
山田 リーグ戦とか、試合が終わった後にご飯に行くことはあります。僕とか泰杜とか吏玖(伊藤吏玖、スポ3=東京・駿台学園)とかで。でもそれは、結局上級生が早く帰れるから行けるのであって、1年生は審判とか荷物とかやってもらっているので(時間が)合わないんですよね。
前田 泰杜さん、前行ったよね?
水町 行ったっけ(笑)。
前田 覚えてないの?(笑)
一同 (笑)。
水町 入学前は何回か行ったけど、入学してからは行ってないね。
前田 インカレが終わったらお願いします。大貴さんとは本当に行ってない。
水町 そういう先輩だからね(笑)。
山田 ちがう、ちがう!(笑)。自分から行かないだけ。
前田 3年生とほぼ行ってない。4年生とは結構行くけど。
――3人で遊びに行くならどこに行きたいですか
水町 凌吾に合ったところ?
山田 うん、レゴランドとか。
水町 凌吾が行ける場所。
前田 僕ユニバ行きたいです。前に言っていましたよね。ユニバどう? ユニバ行ったことある?
水町 うん、あるよ。
山田 僕、絶叫苦手なんですよね。
前田 そうなの?
山田 でも乗りますよ。苦手でも乗りますよ。
水町 俺と大貴マジで真逆だからさ。俺はもう「レッツゴー」って感じだけど大貴は「ちょっと絶叫無理」みたいな。
山田 でも全部ついていきますよ。前に同期で、プレジャーフォレストという、高くて怖いところに行きました。泰杜は恐怖心がすっ飛んでいるので、「行きたいな、もっと楽しいことしたいな」って行くのですが、みんなはきついんですよ。怜音(荒尾怜音、スポ3=熊本・鎮西)とか駿(布台駿、社3=東京・早実)とか吏玖とかは「怖いなあ」って下で見てるんです。僕も本当は怖いんですよ。でも泰杜がひとりになるので、僕も一緒に行きますね(笑)。
水町 大貴は行ったら行ったでできるから大丈夫(笑)。自分が思ってるほど絶叫苦手じゃないって。
山田 乗れるは乗れるよ。でもめちゃくちゃ怖いよ。「うわ、高すぎ」って。でもちょっと絶叫行ってみたいかも、富士急行ってみたいかも。
今季を振り返って

秋季リーグ戦でトスを上げる前田
――秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)を振り返っていかがですか
前田 秋リーグは2位という結果で終わってしまいました。たつさんが途中から帰ってきて、全員でプレーできる機会が生まれたのは良かったですが、僕としてもチームとしても、まだやり残したことがあったのかなと思います。その中でも、これまでに一つずつ積み上げてきたものは間違いなく自分の中にあったので、それは大事にしたいと思います。これから全カレに向けて、頑張っていかないとなって思います。
――秋季リーグ戦を通してセッターとして成長を感じた部分はありますか
前田 秋リーグを通して松井さん(松井泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)にもアドバイスをいただいて、早稲田のバレーというのが少しずつ身にはなってきました。ですが、やっぱりまだ自分の中でやり切れていない部分もあるので、そこはまだ課題ですし、課題が多く見つかったリーグになりました。
――山田選手、秋季リーグ戦を振り返っていかがですか
山田 チームとしては春(春季関東大学リーグ戦)と東日本(東日本大学選手権)に比べると結束力が高くなったのかなと思います。内容がすごく良かった試合が多かったわけではなのですが、厳しい試合やプレッシャーがかかる場面で、チームの力を発揮できることが多かったのかなと思っていて、そこはすごく収穫だったなと感じています。全日本インカレにそこはつなげていかないなと思っています。
――個人のプレーとしてはいかがですか
山田 春と東日本に比べて、自分自身のミスや何かうまくいかなかった時に、その後大崩れしなくなりました。春は1回悪くなったらずっと悪いままのことが多かったです。秋は自分の中で切り替えて、慣れもあったのかもしれないですが、攻撃面に関してはリーグを通してコンスタントに良いイメージ、内容だったのかなと思います。
――水町選手、秋季リーグ戦を振り返っていかがですか
水町 秋リーグを通して、1番の大きな収穫は「個」の力が大きくなったことだと思います。その「個」が大きくなったからこそ、チーム力もだいぶ上がってきたのかなと感じています。大貴が自分で振り返っていたように、大貴は秋リーグを通してすごく伸びたというか成長したのかなと思います。凌吾も早稲田はチームルールがある方で、難しいことも多かったと思うのですが、自分なりに考えて秋リーグをしっかり乗り越えたのが大きかったのかなって思います。一人一人がスキルアップして、メンタルの点でも大きくなった大会だったのかなと思います。
――水町選手個人としてスキルアップしたところ、成長を感じた部分はどこですか
水町 頑張ろうと思っていたサーブもそんなにうまくいかなくて、安定感も守備的な部分も足りなかったのかなと。攻撃の部分もですが、もう少し個人的には頑張りたかったなと思っています。でもチームとしてはそんなに悪くはないのかなと思います。
山田 体重は増えたんじゃない?
一同 (笑)。
水町 良くないだろ(笑)。たつさんがいなくて中心となってやる人がいなかったので、なるべく周りの人に声かけというか、技術的な部分ではなくて、メンタル的な部分で支えられたらいいなと思っていました。技術というよりか、いたら安心するじゃないですけど、そういった部分で自分の存在価値を見出したいと思っていたので、周りがどう思ってるのかはわからないんですけど(笑)。やれてたなら良かったと思います。

サーブを打つ山田
――大塚選手が戻ってきたことで、アタックの連携の部分はいかがですか
前田 たつさんが帰ってきたことで、チームががらっと変わったというか、スピード感やチームの動かし方は変わりました。たつさんがコミュニケーションを結構取ってくれたので、やりやすい環境でやらせてもらっているなということはあります。たつさんが入るまでは少しゆっくりだったというか、ハイボールも上げていたのですが、たつさんには常に速いトスを要求されるので、それで僕のボールの下への入り方だとかがラリーが続いた時でも変わってきて、そこに難しさはありました。ですが全カレに向けて少しずつ良くなってきているので、良い連携が取れていると思います。あとは泰杜さんの負担がへってしまう。
水町 え(笑)。
前田 え、あってるやんな?
山田 減ってほしいだと、(負担が)増えてほしいみたいになるやん(笑)。
前田 泰杜さんはトスを上げないと、(調子が)上がらない人らしいので、いっぱいトス上げてって言われます!
水町 (笑)。
山田 バランスが難しいよね(笑)。打ちたい人がたくさんいるから、どこに上げればいいかっていうのが難しいのだと思います。泰杜さんに上げておかないとエンジンかかってこないし、他にもトスを上げてほしい人はいるし(笑)。
水町 鎮西卒は、スロースターターすぎるから(笑)。エンジンがかかるのに1セット(笑)。
一同 (笑)。
前田 最近はずっとそれを言ってくるので、トスを上げないとなって思ってます。やっぱり全員の調子が上がったら、どこからでも攻撃を仕掛けられるというか、パスが乱れてもみんな攻撃が仕掛けられるので、僕としても選択肢が増えます。増えることに対して悩みがある部分もありますが、全カレを通してもっと連携できる部分があると思うので、頑張っていきたいなと思っています。
――他の方はいかがですか
水町 凌吾がよくコミュニケーションを取ってやってくれていると思います。
前田 コミュニケーション取れてますか? 大丈夫ですか?
水町 うん(笑)。
前田 え、僕が言ったので大丈夫ですか?
一同 (笑)。
山田 いやもう完ぺき(笑)。
水町 今、凌吾が言ってくれたことが全てです(笑)。
――山田選手はオポジットに挑戦されていましたが、ライト打ちには慣れましたか
山田 ライト打ちはフィーリングです(笑)。
前田 どゆこと(笑)。
山田 ライト打ちは練習をすごくしているわけではなくて、正直感覚で打っています。普段はレフトをやっているのですが、国体の時期とかもライトをやったりだとか、ライトの経験もありました。レフト打ちほど得意だとは思っていないのですが、スパイクに関してはある程度の自信を持っているので、しっかりジャンプして思いっきり(腕を)振るだけです。
――レフトの人がライトを打つのって難しいのですか
水町 人に寄りますが、大貴は打てている方だと思います。
前田 トスも上げやすいです。
水町 完全攻撃型みたいな感じです。点取り屋みたいな(笑)。
一同 (笑)。
――秋季リーグ戦の折り返しから勝負どころでの強さが目立ちましたが、その要因は何だと思いますか
前田 やっぱり一人一人の役割が明確になったというか、点を取るということはスパイカーが決めるということです。僕は競った場面でどこにトスを供給すればよいかを先輩方や松井先生から教えてもらうことで、1点抜けることができるのかなと思います。その場面でミスをしてしまうと、相手に詰められて負けてしまうということもあったので。全カレでも2点差で勝ち切る力は必要になってくるので、僕としてもどこにどの状況で上げるのかということをもっと大事にしてやっていきたいなと思います。
山田 終盤や競っている状況で、チーム全体として守りに入るのではなく、すごく攻める姿勢になったのが大きいのかなと思います。春と東日本は、相手の勢いを間に受けてしまっていました。それが秋は、競っている場面でも自分たちから仕掛けられるようになって。例えばサーブで思い切り攻めるとか。そういうことができるようになったのが、大きいのかなと思います。
水町 お二人の言った通りだと思います(笑)。
――ハイボールだとか厳しい状況でトスが託された時に意識していたことはありますか
水町 どんなトスも打つことです。
山田・前田 かっこいい。
前田さすがです(笑)。
山田 漢やな~。
水町 個人的に、セッターのせいにするスパイカーが好きではないので。打たないと、セッターとの信頼関係も築けないと思っています。それは高校3年間ずっと打ってきて感じたことでもあるのですが。セッターとの信頼関係を築く上でも、こちらからもアクションを起こさないと、相手側も答えてくれないと思っています。そういう意味でも、どんなトスが来ても打とうと思っています。ミスを出さないことももちろん大事ですが、トスのせいにして(スパイク)を打てないということはなるべく無くしていきたいです。割れたトスでも打てるように、助走とかを工夫しています。
前田 本当にすごいです。なかなかいないと思うこんな人(笑)。
水町 (笑)。
前田 ね?
山田 素晴らしいな。
前田 ちょっと照れてたっすよ今の顔(笑)。
水町 (笑)。
前田 「水町が照れてた」ってちゃんと書いておいてください(笑)。
全日本インカレに向けて

スパイクでチームをけん引する水町
――天皇杯予選が終わってから、全日本インカレに向けて個人として注力してきたことはありますか
前田 個人的にはトスの上げ方です。松井先生と一緒にいろいろ相談しながら変えてきていて、そこが一番変化したところかなと思います。天皇杯が終わってからゲーム練習を重ねてきて、試合の流れというのはわかってきたので、点数によってどこに上げるかという判断力が付いたのかなと思います。あとはチームを勝たせることへの考えが良くなってきたのかなと思います。
――トス回しの相談は松井先生にするのですか
前田 はい、松井先生だとか先輩方にもします。どうしても泰杜さんだとかすごいスパイカーが並んでいて、サイドに頼りがちになってしまいます。東日本とかが特にそうなってしまって、自分でも悔しかったです。すごいスパイカーに頼りたくはなってしまいますが、センターからの攻撃とかライトも練習してきてこれをどれだけ全カレで発揮できるかというところですね。
――他の方はいかがですか
水町 ここ2週間くらい調子が上がってこなくて、フラストレーションがたまってしまっています。インカレ前に上手くいかなくて、モヤモヤしているところもあったのですが、ここ2日あたりでやっと感覚が戻ってきました。「大丈夫かな」と不安な気持ちもあるのですが、焦らずに試合の中で調子を上げていければいいなと思います。
山田 全カレは途中出場が多くなるし、チームの状況が悪い時に出ることになると思います。その時に何かチームに勢いをもたらせたらなって思っているので、途中出場させてもらった時とかはそういうことを考えてプレーするようになったのかなと思います。今僕はBチームでプレーしているので、一人の選手として確立したいなという思いがあります。秋はパスを他の選手に頼ってしまっていたので、そうじゃなくて自分でパスもしてスパイクも打ちたいです。もしたつさんか泰杜がケガをしたら、出るのは確実に自分だと思っています。戦力は落ちてしまうかもしれないのですが、チームに貢献できるように練習してきました。
水町 大貴が入ると雰囲気上がるよな?
前田 めちゃめちゃ上がる。泰杜さんがうれしそうにやってるから(笑)。
山田 嘘つけ(笑)。
前田 ほんとにほんとに(笑)。
水町 (笑)。
前田 「キタキタキタ」っていうのが体に出てる(笑)。
――3年生にお伺いします。来年から最上級生になるうえで今から意識していることはありますか
山田 僕はもう泰杜を支える立場になります! 泰杜を支えられるように、4年になる時までに試合出たいという気持ちもあります。足りない部分もありますが、泰杜がチームを支えてくれると思うので、それを支える準備を自分の中ではしているつもりです。
水町 4年生になるんだということは、3年生の中でもちょっとずつ出てきてはいます。ですが、とりあえず今はインカレに焦点を当てているので、正直僕らの代のことは僕も出し、周りの3年生もそんなに考えられていないのかなと思っています。インカレで4年のためにということを目標にやっています。
――前田選手は、初めての全日本インカレとなりますが、緊張はありますか
水町 めっちゃすると思いますよ(笑)。リーグ戦でもこんな(ブルブル震える)感じでしたもん(笑)。
前田 多分緊張します。でも泰杜さんに声をかけてもらったら治ると思うので大丈夫です。
水町 (笑)。
山田 思い出した。(前田が)春リーグでネット下にサーブ打ったじゃん。
水町 あったわ。
山田 もう公式練習ガッチガチだったもんね。
水町 東日本が特にやばかったね。顔がもう(笑)。みんなで「凌吾凌吾!」って言って。
前田 ほんまにそう。
山田 初戦の小田原アリーナでの明治戦で、凌吾はサーブに自信があるのですが、ネット下に打ち始めて(笑)。ガチの試合中に、初めて見ました(笑)。
前田 いやほんまに、緊張します。
――緊張しいなのですか
前田 緊張しい…ではないです!(笑)
山田・水町 (笑)。
水町 緊張しいって言っとけよ(笑)。
前田 緊張しいです。
一同 (笑)。
――全日本インカレで注目してほしいポイントはありますか
前田 他の大学は1年かけてこれから戦うメンバーで練習してきたと思うのですが、僕たちはたつさんが帰ってきてチームを作って間もないです。ですがチームとしてやることは変わらず、どれだけ先に25点をとれるか、ゲームの運び方、真ん中のポイントの使い方は注目してほしいですし、自分としても頑張りたいところです。
水町 4年生には1年生の時から迷惑をかけて、お世話になったので、その恩返しができるようにしたいです。4年生のために頑張る姿を見てほしいです。
山田 1年生の時と2年生の時と今回の、毎年同じこと言ってる(笑)。
前田 プレーとかじゃないの?
山田 個人プレーのことほしいですよね?
水町 じゃあ、プレーは、強気なサーブでお願いします!
山田・前田 (笑)。
山田 全日本インカレは5連覇しているのですが、秋は負けていて、今年はタイトルがとれていないです。だからチャレンジャーとして向かう勢いをチーム全体としては見てほしいです。個人としてはアグレッシブさを見てほしいです。
――最後に、全日本インカレに向けて意気込みをお願いします!
水町 4年生のために一生懸命頑張ります。
山田 同意見でお願いします!
前田 僕もそんな感じです。
山田・水町 しっかり言えよ!
前田 4年生と一緒にやるのも、今年のチームでやるのも最後です。僕のトスに関しては、芳賀(芳賀雄治、商4=山形南)さんなどの試合に出ていない4年生が、手伝ってくれたり教えてくれたりしてくださったので、とても感謝しています。4年生はまだタイトルがとれていないので、勝たせたいというのもあります。同期にも、僕はプレーしていて仕事をしてくれているので、僕が試合に出ている以上、同級生、チーム全員とも一緒に優勝を分かち合いたいです。4年生のために、頑張りたいです!
――ありがとうございました!
(取材・編集 町田知穂、山田彩愛 写真 五十嵐香音)

全日本インカレへの意気込みを書いていただきました!
◆水町泰杜(みずまち・たいと)(※写真右)
2001(平13)年9月7日生まれ。181センチ。最高到達点339センチ。熊本・鎮西高出身。スポーツ科学部3年。仲間から絶対的な信頼を寄せられる水町選手。強烈なサーブ、スパイクと安定したレシーブでチームを勝利へと導きます。『4年生のために』奮闘する姿に注目です!
◆山田大貴(やまだ・だいき)(※写真左)
2001(平13)年8月7日生まれ。191センチ。最高到達点345センチ。静岡・清水桜が丘高出身。スポーツ科学部3年。圧倒的な高さを武器に、途中交代でも流れを引き寄せます。攻撃的でガッツのあるプレーは必見。『賭』けに出るような思い切ったプレーで大爆発してくれるでしょう!
◆前田凌吾(まえだ・りょうご)
2003(平15)年5月27日生まれ。178センチ。最高到達点318センチ。大阪・清風高出身。スポーツ科学部1年。1年生らしいフレッシュさと、『自分らしさ』を持って、元気の良さでチームを明るくします。トス練で磨きをかけたトスの精度と、強力なアタッカー陣を強気に操る姿を見届けましょう!