第3回パリ五輪日本代表選考会 全農CUP TOP32 船橋大会(11月12~13日/船橋アリーナ)。女子は、決勝で平野美宇(木下グループ)が早田ひな(日本生命)を4-2で下し、選考会初優勝を果たした。

 パリ五輪選考レースでは、早田ひな、伊藤美誠(スターツ)から一歩出遅れ、世界卓球2022の代表権も逃した平野だったが、その悔しさをバネに今大会は気迫のプレーを見せた。

 準々決勝では伊藤美誠を高速両ハンドで攻めてストレート勝ちをおさめると、早田ひなとの決勝は、第1ゲームを逆転で落としたものの攻めの姿勢を崩さず、4ゲーム連取して勝利。

 優勝して50ポイントを獲得した平野は、選考ポイント順位も6位から3位にジャンプアップし、2位の伊藤にあと7ポイントまで迫った。また、12月上旬時点で選考ポイント上位から最大5名に出場権が与えられる来年の「世界卓球2023」への出場も圏内に入った。

 準優勝の早田は、堂々たるプレーで準々決勝で張本美和(木下アカデミー)、準決勝で木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)と勢いのある若手を退け、45ポイントを獲得して選考ポイントトップをキープ。

 今大会はやや疲れが見えた伊藤は準々決勝で敗れてまさかの6位。5・6位決定戦でも張本美和に1-4で敗れるなど、全体的に精彩を欠いたプレーとなってしまった。

 4大会連続の五輪出場を目指す石川佳純(全農)は2回戦で森さくら(日本生命)に敗れて、選考ポイントも4位から7位にランクダウン。来年の世界卓球シングルス代表入りが絶望的となった。

【TOP32 結果】
順位 名前(所属)付与ポイント
優勝:平野美宇(木下グループ)50
準優勝:早田ひな(日本生命)45
3位:芝田沙季(ミキハウス)40
4位:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)35
5位:張本美和(木下アカデミー)30
6位:伊藤美誠(スターツ)25
7位:佐藤瞳(ミキハウス)20
8位:森さくら(日本生命)15

※ベスト16は10P、ベスト32は5P 獲得

【パリ五輪選考ポイント】※11月13日終了時点
順位 名前(獲得ポイント)
1位 早田ひな(162)
2位 伊藤美誠(113)
3位 平野美宇(106)
4位 木原美悠(105)
5位 長﨑美柚(96)
6位 芝田沙季(94)
7位 石川佳純(86)
8位 佐藤瞳(69)