「今年もここに来れた」と安堵

男子プロテニス協会のATP公式サイトは１２日、１３日に開幕する男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ（イタリア/トリノ、室内ハード）に出場する世界ランク４位のＣ・ルード（ノルウェー）のコメントを掲載した。２年連続２度目の出場となる同大会、ランクを上昇させることよりも、そこをキープすることの難しさを語っている。
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Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位８名のみが出場できる大会。昨年は第３シードのＡ・ズベレフ（ドイツ）が第２シードのＤ・メドベージェフを6-4, 6-4のストレートで破り、２０１８年以来３年ぶり２度目の優勝を飾った。
今年は世界ランク１位のＣ・アルカラス（スペイン）が左わき腹の負傷により欠場することを前週に発表し、代わりにＴ・フリッツ（アメリカ）が繰り上がりで出場となった。出場選手の中で優勝経験があるのは、過去５度優勝のジョコビッチ、過去１度優勝のＳ・チチパス（ギリシャ）とメドベージェフの計３名。Ｒ・ナダル（スペイン）は２０１０年と２０１１年の準優勝が最高成績となっている。
初出場となった昨年のATPファイナルズではＣ・ノリー（イギリス）とＡ・ルブレフを下し４強入りしたルード。しかし準決勝でメドベージェフにストレートで屈し決勝に駒を進めることはできなかった。２年連続で大舞台に戻ってきたルードは「トップ１０やトップ５に留まることは、最初に到達することよりも難しいことだと言われることがあるんだ。チャレンジングだけど、今年もここに来れたことはとてもうれしいよ」とコメント。
昨年はノリー、Ｊ・シナー（イタリア）、Ｈ・フルカチュ（ポーランド）、ルードと４名が残り２席の出場枠を争っていたが、最終的にはルードとフルカチュがストレートインを決めた（ノリーとシナーは補欠入りし、欠場者が２名出たため２人も出場）。
「余裕を持った状態で出場資格があるというのは、より安心感があるね。去年はストレスが溜まったよ」
「初めてトップ１０に入ったとき、あるいはこの大会に出場したとき、次の年はこれまでやってきたことをすべて守らなければならないからとても特別な思いだ。タフな大会になるだろうけど、ここはプレーするには最高の場所だし、最高の街だ。イタリアのファンはとても情熱的で、コートに立った瞬間からそのエネルギーを感じることができる。彼らはテニスというスポーツに関して、ここイタリアで何をしているかを本当によく知っていて、それは僕らにとっても素晴らしいことなんだ」
今大会は４名ずつに分かれて行われる予選ラウンドロビン（総当たり戦）で上位２名ずつが準決勝に進出。勝ち上がった４名によるトーナメント戦でタイトルが争われる。１０日に発表された予選ラウンドロビンの組み合わせは以下の通り。
【グリーングループ】
Ｒ・ナダル
Ｃ・ルード
Ｆ・オジェ アリアシム（カナダ）
Ｔ・フリッツ
【レッドグループ】
Ｓ・チチパス
Ｄ・メドベージェフ
Ａ・ルブレフ
Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）
ルードは第１戦でオジェ アリアシムと顔を合わせる。
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