6日に行われた男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)で「ATPマスターズ1000」初優勝を果たし、7日には世界ランキングで自己最高の10位に浮上した19歳のH・ルーネ(デンマーク)。そのコー…

6日に行われた男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)で「ATPマスターズ1000」初優勝を果たし、7日には世界ランキングで自己最高の10位に浮上した19歳のH・ルーネ(デンマーク)。そのコーチに今年10月に就任したパトリック・ムラトグルー氏のコメントが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載された。
ルーネは今季、世界ランク103位でスタートしたが5月のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)でツアー初優勝を飾ると、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)でベスト8に進出。8月には26位まで上昇すると、10月のソフィア・オープン(ブルガリア/ソフィア、室内ハード、ATP250)では準優勝を果たした。
そして同月、今シーズンいっぱいの契約でムラトグルー氏が陣営に参画。その直後のストックホルム・オープン(スウェーデン/ストックホルム、室内ハード、ATP250)では、S・チチパス(ギリシャ)を下しキャリア2勝目をあげると、スイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)で準優勝。ロレックス・パリ・マスターズでH・フルカチュ(ポーランド)S・ワウリンカ(スイス)A・ルブレフF・オジェ アリアシム(カナダ)を破り決勝に進出。最後はN・ジョコビッチ(セルビア)を逆転で下しタイトルを手にした。
これまでS・ウィリアムズ(アメリカ)S・ハレプ(ルーマニア)らを指導してきたムラトグルー氏は、ルーネの持つ才能と今後の進化について語った。
「彼は進歩できる。もっともっと向上できる。彼はもっと上達できるんだ。僕らは今、シーズンの終わりを迎えようとしている。でも、まだ危険というわけではないけど、メンタル面で提供するべき仕事はたくさんある。彼はもうトップ10だ。それは彼の野心ではない。それ(トップ10入り)は素晴らしいことではあるけど、それ自体が彼の野望というわけではない」
「僕らだって実際に彼の限界のテニスを見たことがあるかどうかはわからない。でも、彼の平均的なテニスを向上させ、普段の平均的なプレーが今週と同じくらい素晴らしいものになるようにしなければならないね」
ルーネとムラトグルー氏の出会いはルーネがムラトグルー氏の運営するアカデミーにやってきた13歳のときまで遡る。今年10月の陣営入り時は「ホルガー(ルーネ)と一緒に仕事を始めるのが本当に楽しみ。彼はプレーを始めたときからずっと一緒にいる母親とラース(コーチ)という素晴らしいチームを持っている。このような関係は稀で貴重なもの。ホルガーが目標に到達できるよう、彼らをサポートすることが僕の目標だ」とコメントしていた。
ルーネは今後13日に開幕する最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)の補欠として現地に入り、欠場者が発生した場合に備える。