11月6日、東京六大学野球秋季リーグの最終週2日目が行われ、早大が慶大に2連勝して勝ち点を獲得。その結果、すでに全日程を終えていた明大と早大、慶大の3チームが勝ち点4で並び、明大が勝率.818(9勝2敗1分)で今春に続いて2季連続の42度…
11月6日、東京六大学野球秋季リーグの最終週2日目が行われ、早大が慶大に2連勝して勝ち点を獲得。その結果、すでに全日程を終えていた明大と早大、慶大の3チームが勝ち点4で並び、明大が勝率.818(9勝2敗1分)で今春に続いて2季連続の42度目の優勝。2位は勝率.800(8勝2敗)の早大、3位は勝率.615(8勝5敗1分)の慶大。4位は勝ち点2の立大(4勝7敗1分)、5位は勝ち点1の法大(4勝8敗)、6位は勝ち点0の東大(1勝10敗1分)で全日程を終えた。優勝した明大は11月18日開幕の明治神宮大会に出場する。
■明治大学・2022年東京六大学秋季リーグ戦優勝会見コメント(抜粋)
◎田中武宏監督
「(他力での優勝決定となったが)春はサヨナラ勝ちで優勝を決めて、優勝したんだなという気持ちがありましたけど、待って優勝というのは山﨑福也と糸原健斗がいた時以来だと思います。(優勝の要因は)春とは野手のポジションも代わってきたし、投げる投手も代わってきた。競争の中で戦ってきた成果が、9勝2敗(1分)という結果に出たと思います。(明治神宮大会へは)春はタイブレークで負けた。慶應さんも決勝で負けたので、六大学の代表として恥ずかしくない戦いをして日本一を獲りたいと思います」
◎村松開人主将(4年・静岡)
「素直に嬉しいですし、いろいろな方に支えられてここまで来ているので、しっかりとお礼を言いたいです。元々、粘り強さというものはあったと思いますけど、この秋は特に『1』を大事にすることを心がけてきて、初回の攻防に着目して常にみんなに言ってきた。それは春に比べてできるようになったと思います。まだ神宮大会が控えているので、しっかり一戦必勝で、六大学の代表として出場するので、しっかりと日本一を獲れるようにしたい。もう一度チームを引き締めて臨みたい」
◎蓑尾海斗(4年・日南学園)
「明治の投手陣は若いです。(捕手として)経験のないピッチャーもたくさんいたので、そういうピッチャーが投げやすいようにすることを心がけていました。明治神宮大会でも思い切って投げてもらえるようにリードして行きたい」
◎蒔田稔(3年・九州学院)
「(チーム最多登板に)チームに迷惑をかけたことが多かったんですけど、他の投手陣も頑張ってくれました。自分自身がもっと頑張らないといけないと感じました。この秋はピンチを作ってしまう場面が多かったんですけど、その時は蓑尾さんがマウンドに来てくれて気合が入った。明治神宮大会ではしっかりと、怒られないように頑張りたい」
◎村田賢一(3年・春日部共栄)
「今シーズンは春に比べて投球回も少なかったりして、怪我もあって、自分としてはあまり納得していないです。でもその中でも完封した試合だったり、少しですけど成績を残せたというのは次の春に繋がるピッチングができたのかなと思います。(明治神宮大会は)リーグ戦と違って一発勝負で負けたら終わり。今まで以上に隙のない野球をしたい」
◎上田希由翔(3年・愛産大三河)
「(三塁手としてベストナイン受賞)2年生の時に三塁を守った時にエラーをして、あまりいい印象は持っていなかったんですけど、エラーを1つだけに抑えられて、守備では自分のできることを精一杯できたかなと思います。(4番として)バッティングではそこまでいい成績は残せなかったんですけど、守備と同じで自分のできることはできたのかなと思っています」
◎宗山塁(2年・広陵)
「(外野手としてベストナイン受賞)自分的には全然納得できていない。自分の弱さ、反省点が浮き彫りになったシーズンだったと思う。この秋は四球が少なかった。ボール球に手を出すことで苦しくなる打席が多かったので、そういう部分を直して行きたい。ベストナインに選んでいただいて光栄なんですけど、さらに上を目指して頑張っていきたい」
■2022年東京六大学秋季リーグ/ベストナイン
投手:増井翔太(慶大4年・彦根東)
捕手:印出太一(早大2年・中京大中京)
一塁手:廣瀬隆太(慶大3年・慶應)
二塁手:村松開人(明大4年・静岡)
三塁手:上田希由翔(明大3年・愛産大三河)
遊撃手:宗山塁(明大2年・広陵)
外野手:萩尾匡也(慶大4年・文徳)
外野手:山本晃大(慶大4年・浦和学院)
外野手:宮尾将(慶大4年・慶應)
■2022年東京六大学秋季リーグ/首位打者
◎萩尾匡也(慶大4年・文徳)※戦後16人目の三冠王(打率.400、4本塁打、17打点)
「春は二冠に終わって、自分の中で秋は三冠王を獲りたいと思っていた。獲れれば優勝できるかなと思っていた。春は前半戦にフォームが安定しなかったんですけど、秋は最初からフォームが崩れることなく打つことができた。最後の早慶戦は悔いが残ります。(三冠王の看板を背負ってのプロ入りに)先輩だと高橋由伸さんが三冠王を獲っている。これを獲ったからプロで活躍できるというわけではないですけど、自分の成長を感じることができたシーズンだったのでよかったです」
■2022年東京六大学秋季リーグ/最優秀防御率
◎加藤孝太郎(早大3年・下妻一)防御率1.41
「春も最後の早慶戦の前までは1位だったんですけど、その時は慶大打線を抑えられなかった。この秋は最後まで調子を落とすことなく投げられたと思います。試合の中でも後半に入っても球威が落ちなかったのが良かった部分だと思います」