男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は4日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランク18位のH・ルーネ(デンマーク)が第1シードのC・アルカラス(スペイン)の途中棄権により「ATPマスターズ…

男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は4日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランク18位のH・ルーネ(デンマーク)が第1シードのC・アルカラス(スペイン)の途中棄権により「ATPマスターズ1000」初のベスト4進出を果たした。ルーネは試合後「素晴らしい試合だったけど、彼にとっては不運なものだった」と語った。
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ともに2003年生まれの19歳同士の一戦となったこの日、両者サービスゲームをキープして迎えた第6ゲームでルーネがブレークに成功。サービスゲームではファーストサービスが入ったときに85パーセントの高い確率でポイントを獲得するなどブレークチャンスを与えないプレーで、6-3として先行する。
続く第2セットでも両者譲らず終盤へ。ルーネから見て5-6となった時点でアルカラスが左わき腹の痛みを訴えメディカルタイムアウトを要求。その後第12ゲームをキープしタイブレークに突入した。最後はアルカラスがサービスを放った勢いそのままコート中央に進み棄権を申請した。スコアはルーネから6-3,6-6 (3-1)。試合時間は1時間37分だった。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはルーネのコメントが掲載されている。
「素晴らしい試合だったけど、彼にとっては不運な試合だったね。2人ともとてもいいプレーをしていたし、僕もすごく集中していた。観客もテニスも素晴らしかったし、今日の僕自身のプレーにはとても満足しているよ」
「カルロス(アルカラス)は、ベストではないにしても、世界で最も優れたリターン・プレーヤーの1人だ。もちろん、彼はナンバー1だから、今世界で1番なのは間違いないんだけど、プレッシャーに負けず、自分のリターンゲームに対応できたことにすごく満足している。できるだけアグレッシブにプレーすることを心がけた。時にはショットをミスすることもあったけど、最終的には大事な場面でとても良いプレーができた」
勝利したルーネは準決勝で第8シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。オジェ アリアシムは第16シードのF・ティアフォー(アメリカ)を6-1, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
ルーネとオジェ アリアシムは前週のスイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)決勝で対戦しオジェ アリアシムがストレートで勝利。ルーネは1度もブレークを奪えなかった。
「明日はまた違った展開になることを期待しているよ。先週何が起こったかわかっているし、そこから多くを学び、明日はもっと違うことができるはずだ。今はとても気持ちいいし、何が起こるか楽しみだね」
一方、棄権となったアルカラスは今大会で優勝を飾れば年間最終ランク1位として終わることができたが、無念の結果となった。