長野久義は5年ぶり巨人復帰、佐藤龍世はわずか1年半で古巣へ 2日は広島の長野久義外野手が巨人に復帰すると発表され、日本ハ…
長野久義は5年ぶり巨人復帰、佐藤龍世はわずか1年半で古巣へ
2日は広島の長野久義外野手が巨人に復帰すると発表され、日本ハムも、昨季途中に獲得した佐藤龍世内野手を西武にトレードと、古巣へ“出戻り”の動きが相次いだ。過去にこのような移籍を経た選手はその後、どうなったのだろうか。
今季限りで引退した福留孝介外野手も、その1人だ。1999年に中日でデビューし、2008年にはメジャーリーグのカブスへ。2013年には阪神で日本球界へ復帰した。ただ2020年オフには自由契約となり中日復帰。代打を中心に昨季は91試合、今季は23試合に出場し現役を退いた。
広島の新監督に就任した新井貴浩内野手も経験している。1999年から広島で9年間プレーしたのち、FAで阪神へ。2014年に94試合出場に終わると自由契約となり、広島へ戻った。2015年から3年連続で100試合出場。2016年には打率.300、19本塁打の活躍で25年ぶり優勝の主役となり、セ・リーグMVPまで獲得した。2018年まで4年プレーしたのち引退している。
同じようなケースとして、オリックスで現役を終えた谷佳知外野手もいる。1997年にオリックスでデビュー、安打製造機として活躍し、2006年オフに巨人へトレード。2013年オフに自由契約となって現役続行を希望し、古巣が手を差し伸べた。オリックス復帰後は2014年が9試合、2015年が10試合の1軍出場にとどまり、現役引退した。
出戻り「トレード」が多い日本ハム、吉川光夫らを再獲得
セ・パ両リーグでの本塁打王を獲得した山崎武司内野手は中日でデビュー、オリックスを経て楽天で復活し、最後は2012年に中日へ復帰した。開幕戦に4番打者で出場するなど期待は大きかったものの、90試合で1本塁打。翌年は51試合出場に終わり引退を選んだ。
現役ではDeNAの藤田一也内野手がいる。2005年に横浜入りし、2012年シーズン中に楽天へトレード。2013年の日本一の際にはレギュラー二塁手として活躍した。昨季終了後戦力外となり古巣へ。今季は1軍33試合に出場した。
戦力外や自由契約を経ての移籍ではなく、出戻りの“トレード”となると数は限られる。近年、ここで主役となっているのは日本ハムで、2016年オフに巨人へ放出した吉川光夫投手を2019年途中にトレードで再獲得している。同年は1軍4試合、翌年は5試合の登板に終わり、2020年オフに再びトレードで西武へ移った。また2004年に入団した須永英輝投手も、一旦2010年オフに巨人へトレードしたものの、2015年のシーズン中に復帰。同年は1軍5試合に投げたものの翌年限りで引退した。今回は佐藤龍世を西武に戻すという逆パターンだった。
また、FAでかつての所属球団へ自ら戻った例としては、2006年オフの小久保裕紀内野手(巨人→ソフトバンク)や2011年のサブロー外野手(巨人→ロッテ)、小池正晃外野手(中日→DeNA)、2012年の平野恵一内野手(阪神→オリックス)らがいる。(Full-Count編集部)