「11.1」ライトフライ級ダブル世界戦 ボクシングのWBO世界ライトフライ級2位・岩田翔吉(帝拳)は、11月1日にさいたまスーパーアリーナで王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に世界初挑戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)…

「11.1」ライトフライ級ダブル世界戦

 ボクシングのWBO世界ライトフライ級2位・岩田翔吉(帝拳)は、11月1日にさいたまスーパーアリーナで王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に世界初挑戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)する。10月30日は都内のホテルで会見。決戦を前に意気込みを語った。戦績はV2を狙う31歳のゴンサレスが26勝(14KO)3敗1分け、26歳の岩田が9勝(6KO)。

 壇上には3本のチャンピオンベルトが並べられた。岩田はプロデビューからわずか10戦で世界初挑戦。緊張した様子はなく、リラックスした雰囲気だった。初対面した王者の印象を問われ、笑みを浮かべた。

「お互い減量中ということで『痩せているな』という印象です。自分らしく、自分のボクシングをやる。そこが勝つポイント。相手は動いてくると思うので、しっかり捕まえて倒したい」

 減量は残り1キロ。休養に充てた前日は音楽を聴くなどリラックスして過ごしたという。

 9歳の時に総合格闘家の故・山本“KID”徳郁氏のジムに入門。中学2年でボクシングに専念した。アマチュアだった東京・日出高時代には、のちにプロで世界王者になる井上拓真や田中恒成に勝利したことがあり、3年時には高校総体で優勝。早大ボクシング部を経て、18年12月に米国でプロデビューした。

 現在はWBCのフェザー級とスーパーフェザー級で世界2階級制覇を果たしたジムOBの粟生隆寛トレーナーに師事。勝てば早大ボクシング部出身者初の世界王者誕生となる。

「前半でも終盤でも、自分が粟生さんと一緒にしっかりとゲームプランを立ててきた。やることはしっかり固まっているので、11月1日はしっかり出すだけだなという感じです」

ゴンサレス「印象は普通。私に勝つのは難しいと思う」

 ゴンサレスは19年8月、名古屋でWBO世界フライ級王者だった田中恒成(畑中)に7回TKO負け。2連勝した後の昨年10月、WBO世界ライトフライ級王者エルウィン・ソト(メキシコ)に判定勝ちで王座奪取した。今年6月に初防衛に成功。岩田について「印象は普通。若い選手、ハングリーな選手だと思う。ただ、私に勝つのは難しいと思う」と語り、こう続けた。

「(勝利の鍵は)インテリジェントに、クレバーに戦う。フィジカルコンディションとクレバーなところで勝ちたい」

 当日はダブルメインカードとして、同級のWBC王者・寺地拳四朗(BMB)とWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が王座統一戦を行う。同じ階級の3団体の王者が、同日同会場で試合をする異例の興行となる。

 この先のプランについて、ゴンサレスは「ヒロト、ケンシロウの試合の勝者とやりたい」と3団体統一戦も視野に。一方、岩田は「僕は世界初挑戦。今は発言権を得るために11月1日に試合をしようと思っている。勝ってから言おうと思っています」と話すに留めた。(THE ANSWER編集部)