「11.1」寺地拳四朗戦へ所属ジムで公開練習 ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が11月1日にさいたまスーパーアリーナで王座統一戦(Amazon プライム・ビデオ…

「11.1」寺地拳四朗戦へ所属ジムで公開練習

 ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が11月1日にさいたまスーパーアリーナで王座統一戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)を行う。京口は10月26日、都内の所属ジムで練習を公開。大一番に向け、世界的大物プロモーターから“ロマゴン化”の指令を受けた。

 京口はピリピリムードはなく、終始明るい雰囲気で汗を流した。シャドーの後は激しいミット打ち。ボディー、フック、アッパーと多彩なコンビネーションを披露した。サンドバッグ打ちまで1時間。その後30分はバイクをこぎ、ストレッチでクールダウンした。

 練習前の会見では、プロモート契約を結ぶ英興行大手・マッチルーム社でプロモーターを務めるエディ・ハーン氏が動画でメッセージ。「歴史的に見ても大きな試合。期待している」といった趣旨の言葉をもらった上で、元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア・帝拳)の名前を引き合いに「チョコラティート(ロマゴンの愛称)のような複数階級を制する王者になってほしい」とパソコン画面越しに激励された。

 ミニマム級と合わせ、すでに2階級制覇をしている京口は直近2試合を米国、メキシコのアウェーで防衛した。「(ハーン氏には)米国で携わってもらっている時からそう言われていた」と説明。もちろん、ファイトスタイルを変えるわけではないが、「そういう選手にならないといけないなと思いました。嬉しいです。頑張ります」と笑顔を見せた。

 日本人同士の王座統一戦は、2012年6月にWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔がWBA王者・八重樫東に判定勝ちして以来、10年ぶり2度目となる。京口は24日から都内に一軒家を借り、トレーナーやマネージャーら陣営とともに住み込みで調整。小林尚睦トレーナーに勧められ、空き時間にはYouTubeで歴代名ボクサーたちの動画を見たという。

「チャベスとか、マルケスのパッキャオ戦とか、1時間半くらい見ていました。カネロのコンビネーション特集とかもですね。ハグラーは初回からド突き合い。参考にするためではないですけど、スゲェなって。いろんな刺激を入れました」

 減量は残り2キロほど。「しっかり食べながら調整できているので順調です。気を抜かずにベストコンディションで臨みたい」と最終調整に入る。(THE ANSWER編集部)