元日本代表MF中村俊輔(44)が最後の試合に臨んだ。 23日、中村が所属する横浜FCは明治安田生命J2リーグ最終節でロア…
元日本代表MF中村俊輔(44)が最後の試合に臨んだ。
23日、中村が所属する横浜FCは明治安田生命J2リーグ最終節でロアッソ熊本と対戦した。18日に今季限りでの引退を発表していた中村にとって、これが現役最後の試合。どうしても注目はそちらに集まるが、ホーム最終戦の熊本としても、4位のまま昇格プレーオフに臨みたいところ。
日本の至宝の最後の勇姿を見ようと、えがお健康スタジアムにはセルティック時代のユニフォームを着た外国人のファンもちらほら。世界も注目の一戦は、意外な形で動く。
5分、その中村がGK市川にバックパスを出したところ、3カ月ぶりの出場に試合勘が鈍っていたか、味方に繋げようとしたパスを奪われ大ピンチ。一方、予期せずチャンスを迎えた熊本の杉山は、ペナルティアーク付近から冷静に左足で流し込み、先制点を挙げた。
いきなりビハインドを負うことになった横浜FC。それでも中村が視野広くゲームメイクしながら試合を進めると20分、右サイドのイサカ・ゼインがロングボールに抜け出しボックス右へ侵入。GKと接触しながらも粘り強く折り返すと、小川が無人のゴールに流し込み、同点に追いついた。小川はこれが25得点目となった。
同点で試合を折り返すと、その立ち上がりに立て続けにネットが揺れる。まずは後半開始早々の46分、熊本は坂本がロングボールに反応し、ボックス左へ侵入。深い位置で鋭い切り返しから相手をかわし、ゴール前に折り返すと、杉山がワントラップから左足でシュートを決めた。
さらにその1分後、河原の絶妙なスルーパスで高橋がゴール前に抜け出し、最後は見事なループシュートを沈めて熊本が追加点。一気に2点差にリードを広げた。
だが、横浜FCもだまっていない。54分、長谷川が自陣で相手のチェックを掻い潜り敵陣へ侵攻。スルーパスを小川に送り、GKと一対一となった小川は右足で豪快にゴール左へシュートを突き刺し、すぐに1点差に縮めた。
60分を迎えると、ここで中村に交代が告げられる。1997年に横浜F・マリノスでスタートした25年に及ぶ輝かしいキャリアは、ここで幕が引かれることになった。日本サッカー界に多大な貢献を果たしたウルトラレフティは、拍手喝采を浴びながらピッチを後にした。
その後、試合は82分に横浜FCがガブリエウのゴールで同点に追いつくと、88分には速攻から左サイドの山根のクロスをヒアンが滑り込みながら合わせて逆転に成功。中村俊輔のラストマッチに見事な逆転白星を飾った。