第36回関東大学女子リーグ前期第3節早大00-00-11東京国際大【得点】(早大)なし(東京国際大)59分:岩下綺良々 …

第36回関東大学女子リーグ前期第3節
早大0-0
0-1
東京国際大
【得点】
(早大)なし
(東京国際大)59分:岩下綺良々

 サッカーの難しさを痛感する試合になった。ア式蹴球部女子(ア女)は19日、延期分の関東大学女子リーグ(関カレ)前期3節を戦い東京国際大に0-1で敗れた。ボール保持しながらも試合を支配したとはいえない状況が続くと、59分にCKから失点する。その後はチャンスを作ったものの得点にはつながらず。15日の山梨学院大戦で大きな手ごたえをつかんだだけに悔いが残る一戦になった。

 


試合後肩を落とす髙橋。無得点に終わったが前線で相手の脅威になった

 

 ア女は前半、ボールを持ちながらも中盤から前線にかけてボールがつながらず、ペナルティエリア周辺では保持できなかった。シュートも0本に終わるなど、ア女らしくない戦いが続く。その一方で東京国際大にはカウンターや速攻を中心にチャンスを作られてしまう。14分にはスローインから相手にボールが渡り右サイドを突破されると、ゴール手前でフリーの選手にシュートを打たれる。39分にはパスカットされカウンターからピンチを迎えた。いずれも失点は許さなかったが、相手の方がゴールに向かったプレーができていたことは確か。ア女にとって前半で唯一好機と言えたシーンは42分。右サイドで、FW吉野真央(スポ4=宮城・聖和学園)とDF田頭花菜(スポ2=東京・十文字)のテクニカルなパス交換からFW髙橋雛(社4=兵庫・日ノ本学園)にボールが渡ると、相手2人を引きつけながらペナルティエリア内に侵入した。それでも中央へのパスがカットされシュートには至らなかった。

 


中盤でフル出場した宗形。テクニックで東伏見を湧かせる場面もあり、存在感を発揮していた

 後半に入ると、ア女は前半が嘘かのようにゴールに迫った。48分、ペナルティエリア内で髙橋とMF宗形みなみ(スポ1=マイナビ仙台レディースユース)が互いにシュートを狙える位置でパス交換を続ける。相手3人はボールに引き寄せらるかのように両者の間を行ったり来たり。3回目のパスでシュートコースが空いた宗形が逆足でゴールを狙った。シュートはわずか右に外れたが前半にはなかったチャンスを作った。続けて51分にはDF井上萌(スポ4=東京・十文字)のファーへのクロスに吉野が完璧に合わせたが、枠内に向けて叩きつけたボールはゴールライン手前で相手のブロックに遭(あ)い阻まれる。この日一番の決定機を逃すと、59分にCKから失点。「マーク確認のコミュニケーションを取れなかった」(近澤)とフリーな選手にボールが渡り、シュートはGK近澤澪菜副将(スポ4=JFAアカデミー福島)の股を抜いてゴールに入った。1点ビハインドになったア女は72分にFW廣澤真穂(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)と宗形の華麗なパスワークから、DF浦部美月(スポ3=スフィーダ世田谷FCユース)がわずか右に逸れる惜しいシュートを放つなど同点へ攻勢を強める。78分にはペナルティエリア内に切り込んだ髙橋が2人に囲まれながら倒されるシーンも。髙橋の足が先にボールに触れており、後ろから倒されたように見えたが判定はノーファウル。髙橋はこれに屈さず直後の79分、ゴール前でボールを受けると背負いながら反転しシュートを放つ。しかしバーのわずか通ったシュートに観客はため息した。その後もア女は攻め込んだが、一度もネットを揺らすことなく試合終了の笛が鳴り響いた。

 


試合後肩を落とす近澤。セーブやフィードで印象的なプレーもあったが、「ああいうところを止めないと。(今日は)あんまり(よくなかった)」と厳しめの自己評価だった

 

 後藤監督は試合後、「自分たちで負けた。相手を勢いづけさせた」「自分たちはまだまだ弱い」と試合の運び方や個人のミスなどでリズムを作り切れなかったと振り返った。後半には非常に惜しいシュートを4本放ち内容面ではハーフタイムで修正できたとも言える。ただ、近澤が「ホームなのに相手の方が勢いがあったし声も出てた」と指摘するように、熱量で負けていたことは否めない。セカンドボールの回収についてもやはり、前節に比べると劣る部分があった。試合後、東京国際大はア女戦での勝利、まさに金星に大いに盛り上がった。東伏見でのこの様子に歯を食いしばるような悔しさを覚えた選手もいるはずだ。近澤は「後ろはゼロで前はもっと点取って」と、自分自身とチームに完封かつ複数得点を求めた。ア女にはどの大学相手にも、この理想を現実にできる戦力とチーム力があることは間違いない。次節の相手は首位・帝京平成大。中3日ではあるが、強豪相手に今節の雪辱を果たしたい。

(記事 前田篤宏、写真 星野有哉)

早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK◎1近澤澪菜スポ4JFAアカデミー福島
DF夏目歩実スポ3宮城・聖和学園
DF堀内璃子スポ3宮城・常盤木学園
DF井上萌スポ4東京・十文字
DF13浦部美月スポ3スフィーダ世田谷FCユース
DF15田頭花菜スポ2東京・十文字
MFブラフ・シャーンスポ4スフィーダ世田谷FCユース
MF14笠原綺乃スポ3横須賀シーガルズJOY
MF26宗形みなみスポ1マイナビ仙台レディースユース
FW廣澤真穂スポ4ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
→72分19築地育スポ2静岡・常葉大橘
FW10髙橋雛社4兵庫・日ノ本学園
FW11吉野真央スポ4宮城・聖和学園
→55分三谷和華奈スポ3東京・十文字
◎=ゲームキャプテン

 

GK近澤澪菜副将(スポ4=JFAアカデミー福島)

――今日の試合を振り返っていかがですか

試合後の円陣で監督も言ってたんですけど、自分たちで苦しめるような試合をしてしまったというか、自分たちのミスとか緩さが出てしまったと思っています。ここ2戦勝てていい流れができていたので絶対勝ちたい、皇后杯もあるしインカレもあるし関カレも終わってくる中で、勢いを持って進みたかったですけど、それができなかったという部分ですごい悔しいです。

――失点シーンはどういう形でしたか

マークを誰が(誰に)つくのかがはっきりしなくて、途中交代の選手が出てきてとかいろいろあって、誰が誰につくのという(決め事)もあったんですけど、うまくコミュニケーション取れずに同じ人についちゃって、得点した人が浮いちゃったという感じです。

――個人の部分ではどう振り返っていますか

正直ここ最近の試合もそうですけど自分が誰かのミスの部分を抑えれば当然勝てた試合は何試合もあったので、ああいうところを止めないと勝てないのは分かっているので、セーブやフィードで良いプレーもあったのは確かですけど、そっちにフォーカスするよりああいうところを抑えきる部分に今は焦点を当てないといけないと思っているので、あんまりですね。

――神大戦からは4試合1完封ですけど、無失点にはこだわりたいですか

もちろん出るからには無失点で終わりたいですし、比べたくはないですけど去年は全然ゼロで抑えた試合もあるのでこうやって失点が多いといろいろ思うものはありますけど、やるべきことは変わらないしゼロで抑えることは自分も守備陣としても、前と連携して全体的にも、そういうところはもっと追求していきたいと思います。

――近澤選手にとって東伏見での試合は11月10日の東洋大戦が最後になると思います

やっぱホームですし、いろんな人が来てくれる中で、、。今日もそうですけど、自分たちのホームなのに相手の方が勢いあったし、声も出てたし、そういうのに飲まれたらいけないと分かっている中でああいうプレーが続いてしまったし、ホームだからこそもっと一体感を持って戦わないといけないなとは思っているので。ホームでやるのはアウェイと違って楽しいですし、だからこそホームの試合を大事にしたいです。

――週末は首位帝京平成大とアウェイで戦います

本当に自分たちはやるしかないし、下向いてる暇もないので、この1週間でお互い要求しあいながら、もっと自分たちのサッカーに磨きをかけて、後ろはゼロで前はもっと点とって勝ち切れるように帝平戦頑張りたいと思います。