母校・星稜高校創立60周年記念同窓会のイベント「星稜から世界へ」に出席 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が15日…

母校・星稜高校創立60周年記念同窓会のイベント「星稜から世界へ」に出席

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が15日、母校・星稜高校創立60周年記念同窓会のトークイベント「星稜から世界へ」に出席し、高校時代や現役時代の思い出を明かした。卒業アルバムの“極秘写真”を高校後輩の奥川恭伸投手(ヤクルト)と並べられて紹介され、巨人時代の秘話も多く飛び出した。中でも通算507本塁打で、自身が「かなり印象に残っている」という思い出の本塁打が巨人時代にあったという。

 イベント参加者の学生からの素朴な疑問が飛んだ。「看板を直撃する打球を放った時は、普段の打球を打った時の手に残る感触は違うのですか?」という内容だった。

「感触は違いますね。看板に当たるような打球はバットの真芯で当たらないと行きません。スタンドのギリギリに入るような打球は詰まったり、先っぽに当たったりします。一番、いいところに飛んだ打球は手に感触が残らないくらい。ロケットが飛んでいくイメージですね」

 質問者は野球経験のない学生だったが、松井氏は丁寧に、わかりやすく説明していた。すると、イベントの司会だったフリーアナウンサー・上田まりえさんから「選ぶのは難しいと思いますが、一番印象に残っている本塁打は?」と質問を受けると、松井氏は独自の考え方をまず披露した。

「自分の中では(最も印象に残る本塁打の)カテゴリー分けがあるんです。すごい大事な試合で打った本塁打なのか、とんでもなく飛んだ本塁打なのか……それによって、選ぶ本塁打も変わってきます」

 NPB在籍10年で332本、メジャー在籍10年で175本、合計507本塁打を放ってきた。上田さんが「一番、いい感覚だったという本塁打は?」と範囲を絞ると、松井氏は「あまり自慢をしたくないのですが……僕、いっぱいそういう(いい感覚の)本塁打を打っているんです」と冗談混じりに前置きすると、会場は笑いに包まれた。

松井氏が選んだ“一番すごい”打球の本塁打は巨人時代2001年の横浜戦

「一番いい場面で、一番すごい、いい打球だったのはジャイアンツ。サヨナラ本塁打で看板にぶつけたことがあるんです。印象に残っています。すごい当たりで東京ドームの看板にぶつかりました」

 2001年4月13日の巨人ー横浜(現・DeNA)戦にその条件に該当する試合があった。延長10回、相手は森中聖雄投手(現巨人球団スタッフ)、谷繁元信捕手(元中日監督)のバッテリーから放った右翼看板弾。衝撃のアーチだった。

 507本の中にはプロ初本塁打や、2002年の50号。幾多の勝利を手繰り寄せたアーチがある。舞台を米国に移した後も、ヤンキースタジアムデビュー戦の満塁弾をはじめ、数々の伝説を残してきた。カテゴリーで分けて語るだけでも、松井氏の本塁打の魅力がまた蘇ってくる。(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)