バレーボール女子世界選手権準々決勝 オランダとポーランドで共催されているバレーボール女子の世界選手権は11日(日本時間12日)に準々決勝が行われ、世界ランク6位の日本は同2位の強豪ブラジルにフルセットの末に敗れた。先に2セットを奪いながらも…

バレーボール女子世界選手権準々決勝

 オランダとポーランドで共催されているバレーボール女子の世界選手権は11日(日本時間12日)に準々決勝が行われ、世界ランク6位の日本は同2位の強豪ブラジルにフルセットの末に敗れた。先に2セットを奪いながらも追いつかれ、最終セットも1点を争う死闘。何とか逆転したブラジルからは「彼女たちが今大会でやってきたことは信じられない」と驚きをもって称賛の声が寄せられた。

 1次リーグでも対戦した両チーム。そこで金星を挙げた日本は序盤から積極的に仕掛けて第1、2セットを連取。第3、4セットを奪い返されて迎えた最終第5セットも石川真佑らのスパイクで抵抗したが、最後は石川が止められて終戦の時を迎えた。

 対照的に、激戦をものにしたブラジルは勝利の瞬間、全選手がベンチを出てコートの選手たちと抱擁。大会公式サイトは「ブラジルが日本に対して大逆転 スリリングな試合を制する」との見出しで報じ、その中でエースのガブリエラ・ガビのコメントを紹介している。

「今日私たちのチームがやったことが信じられません。仲間たちを誇りに思います。第1、第2セットを取られて少しナーバスになっていたけど諦めることは決してしなかった」

「日本も素晴らしかったです。最高の仕事ぶりだったと思います。彼女たちが今大会でやってきたことは信じられないほど。でも今日の私たちは逞しかった」

 スイスのバレーボール専門メディア「バレーボール・ワールド」もこの試合について「今大会を見ていれば分かると思うが、マユはブラジルに敗れる最後の瞬間まで日本の砦を守っていた」と報じ、石川の活躍を称賛。4強入りを逃した日本だが、世界に与えたインパクトは決して小さくなかったようだ。(THE ANSWER編集部)