ドラフトでは“ハンカチ王子”斎藤佑樹が4球団競合 斎藤佑樹らに注目が集まった2010年のドラフト会議から12年が経ち、現…
ドラフトでは“ハンカチ王子”斎藤佑樹が4球団競合
斎藤佑樹らに注目が集まった2010年のドラフト会議から12年が経ち、現役のユニホームを脱いだ選手たちも少なくない。今月には、当時ドラフト1位でプロ入りを果たした楽天・福井優也投手(元広島)と中日・山下斐紹捕手(元ソフトバンク)が戦力外に。同年のドラ1でまだプレーを続けるのは、残り5人となった。
佛大から中日に入団した大野雄大投手は、ここまで通算84勝。2020年には沢村賞に輝いた。ヤクルトは履正社高の山田哲人内野手を1位で指名。4年目から頭角を現し、トリプルスリーも達成するなど、日本を代表するプレーヤーに成長した。
巨人に入団した澤村拓一投手(中大)は、1年目から2年連続で10勝。2015年からはクローザーも務め、翌2016年には37セーブでタイトルを獲得した。2020年9月にロッテにトレード移籍、同年オフには海を渡ってレッドソックスに入団した。2シーズンプレーし、今年9月に自由契約となっている。
外れの外れの外れ1位で前橋商からオリックスに入団した後藤駿太外野手は、今年7月にトレードで中日に移籍。今季は計61試合に出場し打率.172、0本塁打6打点だった。楽天が1位指名した塩見貴洋投手は通算46勝を挙げているが、2021年は1軍で1試合登板に終わり、今季も1軍での登板はなかった。
斎藤佑樹を上回る6球団競合の西武・大石達也は2019年オフに戦力外
一方、5人がすでに引退。日本ハムは、4球団(ソフトバンク、ロッテ、ヤクルト)競合の末、“ハンカチ王子”こと早大の斎藤を獲得。89試合に登板し、15勝26敗の成績を残し、2021年限りで現役を退いた。阪神1位の榎田大樹投手も、昨オフに所属していた西武から戦力外に。斎藤を上回る6球団競合(阪神、横浜、広島、オリックス、楽天)の末、西武に入団した大石達也投手は7年プレーし、通算5勝を挙げたのみで2019年オフに戦力外となった。
横浜(現DeNA)から指名された須田幸太投手は2018年オフに戦力外に。2019年からは社会人・JFE東日本でプレーし、都市対抗野球でも活躍した。ロッテの伊志嶺翔大外野手も2019年オフに戦力外。今季はロッテの1軍走塁兼外野守備補佐兼打撃コーチ補佐を務めた。
大卒だった選手は30代半ばとなり、ベテランの域に入っていく。干支がひとまわりする時を経て、プロの舞台ではそれぞれに明暗が分かれている。(Full-Count編集部)