3連勝の日本はグループ単独首位に浮上 世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が3日、中国・成都で行われ、男子グループリーグ第3戦に臨んだ世界ランク3位の日本は、同12位の香港に3-1で勝ち、3連勝を飾った。第2戦で今大会初黒星…

3連勝の日本はグループ単独首位に浮上

 世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が3日、中国・成都で行われ、男子グループリーグ第3戦に臨んだ世界ランク3位の日本は、同12位の香港に3-1で勝ち、3連勝を飾った。第2戦で今大会初黒星を喫したチーム最年少19歳のエース・張本智和(IMG)が2勝を挙げ、グループ単独首位に浮上した。12年ぶりにメダルなしに終わった前回2018年大会のリベンジを狙う大会。次戦は4日に同39位のハンガリーと対戦する。

 日本は第2戦のルーマニア戦でチームの苦境を救う2勝を挙げた戸上隼輔(明大)を第1試合に起用した。対戦相手は黄鎮廷。第1ゲームはバックの攻防など互角の勝負を繰り広げたが、デュースに入ってから競り負けて11-13で先取された。第2ゲームは前陣速攻型の黄のテンポにフォアハンドのミスが目立って4-11。追い込まれた第3ゲームでもフォアの精度が上がらず、6-11でストレート負けした。

 第2試合には張本が登場。林兆恒と対戦した。過去の対戦成績は張本の1勝2敗と分が悪い相手だが、第1ゲームは序盤から鋭いバックハンドなどで主導権を握って11-6で先取。第2ゲームは互いに台から離れて打ち合うラリーを制し、雄叫びをあげながらのけぞる“ハリバウアー”も披露。11-7で連取した。第3ゲームは相手の戦術変更にもツッツキとチキータを織り交ぜたレシーブで対応し、11-4でストレート勝ちした。

 第3試合には及川瑞基(木下グループ)が出場。呉柏男と対戦した。第1ゲームは打ち合うシーンが多かったがフォアドライブでのミスもあって5-11で落とした。第2ゲームは11-7で取り返したが、第3ゲームは競り負けて7-11。第4ゲームは積極的な攻めが奏功して11-6と奪い返し、最終ゲームは一時2-7とリードを許しながらも強気のレシーブを貫き、12-10と逆転勝利を収めた。

 第4試合に再び張本が登場。相手のエース黄鎮廷を相手に第1ゲームは出だしから4連続得点で波に乗り、11-4で先取。第2、第3ゲームも強気の攻めを崩さずに奪って、日本を勝利に導いた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4年ぶりの開催となる世界最強国決定戦。前回18年大会は張本の敗戦もあり、6大会連続メダル獲得はならなかった。長年代表を引っ張ってきた水谷隼が引退し、東京五輪男子団体銅メダルメンバーの丹羽孝希がインフルエンザで直前に出場辞退。代表は各国5人だが、張本以外初出場の日本は4人での戦いを強いられている。

 男子32、女子28の国と地域がエントリー。9月30日から始まっているグループリーグ(男子7組、女子6組)の上位16チームが5日からの決勝トーナメントに進出する。対戦国とシングルス5試合(3勝先取)で勝敗を争い、各対戦3人が出場。3ゲーム先取で行われ、第1、2試合に出場した2選手はたすき掛けで第4、5試合にも出場する。

【日本男子のグループリーグ】(カッコ内は世界ランク)
日本(3位)
香港(12位)
ルーマニア(20位)
イラン(31位)
ハンガリー(39位)

▽日本代表メンバー
張本智和(IMG)
戸上隼輔(明大)
及川瑞基(木下グループ)
横谷晟(愛知工業大)(THE ANSWER編集部)