ロッテの唐川侑己投手がチームの連敗を3で止め、自身の連敗も3で止めた。1日の阪神戦でリーグトップの7勝目を目指すメッセンジャーに投げ勝ち、7回112球で7奪三振1失点、無四球で4月23日のオリックス戦以来、39日ぶりの今季2勝目を挙げた。■…

ロッテの唐川侑己投手がチームの連敗を3で止め、自身の連敗も3で止めた。1日の阪神戦でリーグトップの7勝目を目指すメッセンジャーに投げ勝ち、7回112球で7奪三振1失点、無四球で4月23日のオリックス戦以来、39日ぶりの今季2勝目を挙げた。

■阪神に7回1失点好投、自身の連敗を3でストップ

 ロッテの唐川侑己投手がチームの連敗を3で止め、自身の連敗も3で止めた。1日の阪神戦でリーグトップの7勝目を目指すメッセンジャーに投げ勝ち、7回112球で7奪三振1失点、無四球で4月23日のオリックス戦以来、39日ぶりの今季2勝目を挙げた。

 初回に先頭の高山に142キロの速球をバックスクリーンへ、5号ソロを浴びた。前回登板の楽天戦でも先頭茂木に先制アーチを献上と、同じ不安な立ち上がりだったが、この日の唐川は気合が違った。

「チームも連敗していたし、休み(中10日)ももらった。今までのピッチングを取り返したい思いで投げた」

 初回1点を失い2番上本にも左前打を許したが、糸井、福留を力のある変化球と真っすぐで押し込み二ゴロに打ち取った。中盤からは「うまく使えた」と言うカーブで阪神打線の目先も変えた。3回2死一、二塁では糸井をそのカーブで空振り三振。5回2死二塁でも高山をカーブで一ゴロ。6回も無死一塁で糸井を再びカーブで見逃し三振とピンチを切り抜け、1回裏に味方打線が鈴木、根元の連続タイムリー二塁打で奪った3点を守り切った。

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■伊東監督「手応えのある球を投げていた」

 5月21日の楽天戦で降板後、課題を2つに絞った。真っすぐの質を上げることと、セットの修正。多少抜けた球もあったがMAXは147キロで「前回よりは良かった」と手応えをつかんだ。

 伊東監督も「いきなり打たれたが、その後はしっかり抑えた。ボール自体も手応えのある球を投げていた。このところ四球が多い中で、無四球が一番評価できる」と制球力を称賛した。

 2日からの首位広島戦には投げない唐川だが、お立ち台では「広島も強いけど、うちも本当は強いんです。広島に3連勝して帰ってくるので、応援してください」と言って、大喝采を浴びていた。

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono