世界卓球団体戦が30日中国・成都で開幕 世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が30日に中国・成都で開幕する。28日には日本代表が会場で練習。日本人トップの世界ランク5位・早田ひな(日本生命)は、相手エースとの対戦を受け入れた…

世界卓球団体戦が30日中国・成都で開幕

 世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が30日に中国・成都で開幕する。28日には日本代表が会場で練習。日本人トップの世界ランク5位・早田ひな(日本生命)は、相手エースとの対戦を受け入れた。

 決戦へリラックスムードで調整した。早田は入念なウォーミングアップから練習へ。状態を確認するようにラリーを繰り返した。伊藤美誠、長崎美柚、木原美悠、佐藤瞳とのチーム。この日の夜の練習は木原を除く4人で調整し、時折笑顔を見せた。

 前回2018年の団体戦は決勝で中国に敗れ、3大会連続銀メダル。早田は主にリザーブだったため、大会を通じて1試合しか出られなかった。しかし、20年全日本選手権でシングルス初優勝。東京五輪もリザーブにとどまったが、国内外で優勝を重ね、世界ランクは6位の伊藤を上回る5位に浮上するなど成長を遂げた。

 エース格としての活躍が期待される今大会。「今回は美誠の次の2番手として出る機会が多くなると思う」と責任感を滲ませた。団体戦は対戦国とシングルス5試合(3勝先取で白星)で勝敗を争い、各対戦3人が出場。うち2人は2試合ずつ行う。早田は「普通に行けば私が向こうのエースと当たる」と激戦を受け入れ。“エース斬り”が求められる。

早田「いい意味で自由なチーム。そういう自由さを試合で出したい」

 チーム世界ランク2位の日本はハンガリー(同16位)、ポーランド(同19位)、スロバキア(同30位)、ウズベキスタン(同52位)と同じ2組。この日は組み合わせ抽選会にも日本を代表して参加した早田は「ちょっと団体戦感が出てきた。Tリーグと違う緊張感を味わって、いよいよ始まるんだなと思いました」と気を引き締めた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4年ぶりの開催となる世界最強国決定戦。目指すは51年ぶりの金メダルだ。早田には、自由奔放で個性豊かなメンバーが揃ったチームを支える役割にも期待される。

「世界ランクは(自分が)一番上だけど、(日本代表の)5人がもう一回試合をしたら私が5位になるかもしれない。それくらい拮抗した選手たち。どの選手が出ても戦える。いい意味で自由なチームなので、そういう自由さを試合で出したいです。みんなに後押ししてもらいながら、出ないとなった時も自分が後押しして、勇気づけてみんながいつも通りの試合をできれば。雰囲気、緊張感にのまれないようにしたい。1試合ずつ全力で戦って、自分の100%を出せるように静かにすーっと1点(1勝)を獲れるような選手になりたいです」

 中国の5連覇を阻止する戦いが始まる。(THE ANSWER編集部)