世界卓球団体戦が30日中国・成都で開幕 世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が30日に中国・成都で開幕する。27日には日本代表が会場で初練習。日本人トップとなる世界ランク4位の張本智和(IMG)は練習後に取材に応じ、2大会ぶ…

世界卓球団体戦が30日中国・成都で開幕

 世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が30日に中国・成都で開幕する。27日には日本代表が会場で初練習。日本人トップとなる世界ランク4位の張本智和(IMG)は練習後に取材に応じ、2大会ぶりのメダル獲得へ意気込みを語った。

 経験豊富なエースがリベンジに燃えている。チーム最年少19歳の張本は25日夜に離日し、同深夜にシンガポールで1泊。チャーター便で26日夜に中国入りした。一夜明け、練習場で調整。「時差がないので夜もいつも通り練習できた。これもアジアのメリットかなと思います」と日本と-1時間の時差を喜んだ。

 ゼロコロナ政策を掲げる中国。今大会は選手や大会関係者、報道陣もホテルと会場の往来しかできない完全バブル方式で行われる。成都に入るには、全員がシンガポールまたはドバイからの同じチャーター便に乗らなければならない。現地の空港到着直後にはPCR検査のため、白い防護服を着たスタッフに囲まれる異例の状況だが、張本は「2年前に中国でやったW杯と同じ。懐かしいなって」と頼もしい。

 ホテルでは、各部屋にパンダのぬいぐるみがプレゼントとして用意されている。部屋によってデザインが異なるそうだが、「ちゃんと見てないけど、可愛らしい。妹にあげたい」と笑った。

前回大会は準々決勝で敗戦、6大会連続メダルの逃がし「何としても取り返したい」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4年ぶりの開催となる世界最強国決定戦。男女別に行われ、日本は男子4人、女子5人が代表に名を連ねた。男子は前回2018年の団体戦準々決勝で韓国に敗戦。6大会連続メダルはならず、12年ぶりに手ぶらで帰国した。

 張本は「メダルの連続記録が途絶えた悔しさがある。何としても取り返したい」と闘志を燃やす。エースとしての目標は「もちろん全勝。東京五輪でもそれはできた」と当たり前のように掲げた。大会直前に東京五輪男子団体銅メダルメンバーの丹羽孝希がインフルエンザで欠場。及川瑞基、戸上隼輔、横谷晟と4人で戦わなければならない。

「みんな調子は悪くない。(直前に)Tリーグがあった人もいるので、試合勘は大丈夫だと思う。丹羽さんの想いを背負って、心は5人で戦いたい」

 頼もしいエースが絆を胸に強い決意を示した。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)