「第6回全日本BMXフリースタイル選手権」フラットランド種目が岡山県岡山市のイオンモール岡山 1F 未来スクエアの特設会場にて2022年9月17日(土)~18日(日)の2日間に渡り開催され、男子エリートでは早川起生選手が、女子エリートでは中…

「第6回全日本BMXフリースタイル選手権」フラットランド種目が岡山県岡山市のイオンモール岡山 1F 未来スクエアの特設会場にて2022年9月17日(土)~18日(日)の2日間に渡り開催され、男子エリートでは早川起生選手が、女子エリートでは中川きらら選手が優勝した。

全日本BMXフリースタイル選手権にフラットランド種目が追加されて4年目となる今年は、昨年に引き続き、岡山県岡山市の特設会場(イオンモール岡山 1F 未来スクエア)にて大会が開催された。商業施設の中心に設けられた会場は、選手と観客に一体感が生まれ、大会最終日にふさわしい盛り上がりの中、今年の日本チャンピオンが決まった。

今大会でも新型コロナウィルスの感染拡大防止対策を講じられたもののPCR検査は不要でかつ有観客試合での開催となった。また大会の模様は前回同様にJFBF公式YouTubeチャンネルにてリアルタイムで視聴可能なライブ放送によって配信された。

以下は、今大会男女エリートクラス決勝の大会レポート。

誰が勝ってもおかしくない日本の頂点を決める大会、男子エリートは早川起生が、女子エリートは中川きららが優勝。

男子エリートクラス決勝は予選11名の中から勝ち上がった上位8名で争われ、世界で活躍する選手たちをはじめ全国から強豪が揃い今年の日本一を決めるのにふさわしい大会となった。


早川起生のライディング
photograph by Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

そんな誰が勝ってもおかしくない接戦を制し優勝したのは早川起生。世界中のライダーから投票を行い、その年最も活躍したライダーに贈られる名誉ある賞「NORA CUP」も2年連続で受賞し、X GAMESを始め世界大会で今年負けなしの彼はスピン系のリアトリックを組み合わせたライディングを魅せる。

彼は持ち味でもある難しい体制からのスイッチとペダルを軸とする高難度のリアトリックのルーティンを数々繰り出し、その中でもワンスカッフの「デストラック」や得意とする「サーカス」などのトリックで点数を稼ぎながらパーフェクトライディングで終え92.75ptをマークし自身初の国内タイトルを勝ち取った。


佐々木元のライディング
photograph by Naoki Raman/Japan Cycling Federation

準優勝は世界最高難度のフロントトリックを持つ佐々木元。彼はフロントタイヤを軸に足を組み換えスピンを入れ込むバリエーションの多いフロントトリック取り入れながら、自身のオリジナル技 「元スピン」を始め「クリフハンガーノーハンドスピン」や、バーとペダルに足をかけて回るフロントスピンなど高難度のトリックをふんだんに組み込んだライディングを魅せる。途中に一度足を着くミスがあるもスコアを91.13pとして、早川のスコアには届かなかったものの2位で全日本選手権を終えた。


伊藤真人のライディング
photograph by Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

3位は予選4位で勝ち上がってきた伊藤真人。彼自身も今年フランスのモンペリエで行われたワールドカップでは4位と日本を代表するライダーの一人だ。伊藤は「ウィップラッシュ」で大きく会場を使い6周と回す中でクロスフットにポジションを変えながらリアトリックにスイッチしてジャンプ中に足を交差させる「ディケイド」をメイク。その後もスピンしながらペダルを足をスイッチして振り向きざまに「レイトディケイド」など高難度トリックを披露。パーフェクトライディングで大会を終えた。

女子エリートクラス決勝は6名で争われ、今回は前年度チャンピオンでもある中川きららが優勝。フロントトリックを中心に組み立てるロングルーティンが特徴的な中川だが今大会では更にレベルを上げたライディングを魅せた。


中川きららのライディング
photograph by Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

序盤ではミスが目立つも、その後巻き返すように「フロントヤードからのノーハンド→スクエイカー→バックワーズのハングファイブ」や「ハングファイブ→スチームローラー→ファンキーチキン→バックパッカー」のルーティンを見事メイク。今年はなかなか勝ち切れない大会が続いていたがここ全日本選手権の場で見事優勝を収め、2年連続のタイトルを獲得した。


川口朔来のライディング
photograph by Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

準優勝は今シーズン負けなしで絶好調で今大会を迎えた川口朔来。リアトリックとフロントトリックの両方を器用に扱うライディングをするオールラウンダーな彼女は、リアトリックの「メガスピン」やフロントトリックの「ファンキーチキン」からの「エルクグライド」などトリックをメイク。その後はフロントトリックの「マックサークル」をシートグラブの状態から手を持ちかえ「ハイドランド」へ繋ぐルーティンなどをメイクするも前半のミスが響き72.75ptというスコアに。惜しくも今回タイトルは逃したが前半の成績が功を奏し年間チャンピオンの座に輝いた。


伊藤聖真のライディング
photograph by Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

3位は女子では珍しいジャンプ系のトリックを得意としパワフルなライディングが特徴的な伊藤聖真。リアトリックを中心に「ディケード」や「メガスピン」などをメイク。その後「スチームローラー」から「エルクグライド」そしてスピンに繋ぐルーティンや「マックサークル」からの「ファイヤーディケイド」をメイクし71.75ptをマーク。見事3位の座を獲得した。ジャンプ系の大技の完成度を上げている伊藤が優勝争いに絡んでくるのも間も無くだろう。

優勝者コメント


見事タイトルを獲得した中川と早川
photograph by Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

早川 起生 選手(男子エリートクラス)
「本日は応援してくださった皆様ありがとうございました。岡山での全日本選手権は3度目であり、1回目は3位、昨年は2位だったため、今回は絶対1位を獲りたいと思って、どうしても負けたくないという強い気持ちで大会に望みました。決勝では自分のライディングを見せて目標としていた初タイトルを獲得できて嬉しいです。ありがとうございました。」

中川 きらら 選手(女子エリートクラス)
「今回優勝して全日本タイトルを守りきれてめちゃくちゃ嬉しいです。この大会に向けて、家族やサポートしてくれた人たちにありがとうと伝えたいです。会場で応援いただいた観客の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。 応援ありがとうございました。」

大会結果


photograph by Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

<男子エリート>
優勝: 早川 起生 (ハヤカワ・キオ) / 所属: Red Bull 92.75pt
準優勝: 佐々木 元 (ササキ・モト) /  所属: 鎌ケ谷巧業 91.13pt
第3位: 伊藤 真人 (イトウ・マサト)/ 所属: GETIT BMX スクール 90.13pt


photograph by Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

<女子エリート>
優勝: 中川 きらら (ナカガワ・キララ) / 所属:なし  79.25pt 
準優勝: 川口 朔来 (カワグチ・サクラ) /  所属:LCDJ CDS 72.75pt第3位: 伊藤 聖真 (イトウ・セイマ) / 所属:なし 71.75pt

<キッズ6アンダー>
優勝: ハラフジ・ジョウジ / 60.00pt
準優勝: シナガワ・タイシロウ / 50.00pt

<ボーイズ7-9>
優勝: ナカヤス・ヨシヒト / 77.00pt
準優勝: トダカ・ヤマト / 76.67pt
第3位: ムライ・ユウト / 75.67pt

<ボーイズ10-12>
優勝: ハヤカワ・ユオ / 78.00pt
準優勝: ヒシカワ・タカトラ / 76.67pt
第3位: オガワ・ソウスケ / 73.00 pt

<ガールズロー>
優勝: コガ・ココア / 57.33pt
準優勝: マエダ・ユイ / 52.67pt
第3位: カドイ・ヒマリ / 50.33pt

<ガールズハイ>
優勝: ナカガワ・キョウカ / 73.67pt
準優勝: カジワラ・サリヤ / 72.33pt
第3位: トダカ・アズサ / 72.17pt

<男子13-15>
優勝: カワウチ・ギンセイ / 76.33pt
準優勝: サセ・ハルキ / 74.00pt
第3位: オカヤマ・ユウゴ / 70.67pt

<男子30オーバー>
優勝: ナカヤス・ヨシアキ / 84.00pt
準優勝: クスモト・アキオ / 82.67pt
第3位: カットウ・タケノリ / 77.33pt

<エキスパート>
優勝: イシカワ・リョウ / 68.00pt
準優勝: ホリイ・リュウセイ / 62.00pt

大会概要

⼤会名称 : 第6回 全日本BMXフリースタイル選手権大会 
開催期間 : 2022年9月17日(土)~18日(日)- 2日間 –
※詳細は公式HPをご覧ください。
大会会場:イオンモール岡山 1F 未来スクエア(岡山県)
主催: 公益財団法人 日本自転車競技連盟(JCF)
主管:一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)
特別協賛:ライト電業株式会社

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