ロサンゼルスFC(LAFC)の元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが批判を浴びるマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表DFハリー・マグワイアを擁護した。イギリス『ミラー』が伝えている。 2019年夏に8000万ポンド(現レー…

ロサンゼルスFC(LAFC)の元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが批判を浴びるマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表DFハリー・マグワイアを擁護した。イギリス『ミラー』が伝えている。

2019年夏に8000万ポンド(現レートで約127億8000万円)もの移籍金でレスター・シティからユナイテッドに加入したマグワイアだが、シーズンを追うごとに不安定なパフォーマンスが目につくように。エリク・テン・ハグ新監督の今季はプレミアリーグ開幕から2試合までレギュラーだったが、以降はDFラファエル・ヴァランとDFリサンドロ・マルティネスのセットがファーストチョイスとなり、序列を下げてしまっている。

ユナイテッドに加わってから最も苦境に立たされているといえるが、UEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23でイタリア代表、ドイツ代表と対戦するイングランド代表に引き続き選出。ガレス・サウスゲイト監督からの変わらぬ信頼が示された形だが、この決断にもファンやメディアからは非難の声が向けられている。

しかし、対戦相手であるイタリアで長年活躍してきたキエッリーニはイギリス『タイムズ』のインタビューでマグワイアに同情の声を寄せ、代表チーム全体にも悪影響を及ぼすと指摘した。

「マグワイアは良い選手だから、彼の今の状況は悲しいね。マンチェスター・ユナイテッドは彼に多くを求めすぎていると思う。獲得に8000万ポンドを払ったから、彼は毎試合世界一である必要がある? それはおかしいだろう」

「"市場の価値"は、自分でコントロールすることができない。多くの側面によって左右されるものだ。だから、選手のせいではないよ。代表での彼と(ジョン・)ストーンズは良いコンビだ。そして、マグワイアはリオ・ファーディナンドほどでなくとも、十分に優れている」

「こうした状況は、イングランドが試合でベストを尽くすための役に立たない。彼らがカタール・ワールドカップ(W杯)で勝ちたいと思っていても、そのキープレーヤーに問題があっては不可能になる」

「イングランドはシーズン終盤になると、多くの試合をこなしたこともあって疲弊してしまうが、今大会ではフレッシュだ。そして、チームはまだ若いが大きく成長しつつある。だが、メディアやファンからプレッシャーをかけられれば、困難に陥るだろう」