米国の試合で生まれた失神KO劇とは 米国で行われたボクシングの試合で、相手の隙を突いた失神KO劇が生まれた。20日(日本時間21日)のライト級10回戦。ダウンをとられた選手が立ち上がり、相手とグラブタッチした直後に左フックを被弾。大の字に倒…

米国の試合で生まれた失神KO劇とは

 米国で行われたボクシングの試合で、相手の隙を突いた失神KO劇が生まれた。20日(日本時間21日)のライト級10回戦。ダウンをとられた選手が立ち上がり、相手とグラブタッチした直後に左フックを被弾。大の字に倒れたシーンを海外メディアが報じた。勝利した選手は「1番大切なことは自分を守ることだ」とコメントしているという。

 思わぬ決着を迎えた。デビューから18連勝だったルーベン・トーレス(米国)は7回、対戦相手クリスティアン・バエス(ベネズエラ)からダウンを奪う。しかし、バエスはスリップを主張して納得いかない様子。再開後、グラブタッチを求めたトーレスに、不満を示していたバエスも応じたが、その直後だった。

 トーレスがグラブタッチ後に生まれた一瞬の隙を突き、左フックをお見舞い。予想外だったのか、バエスはまともに食らって大の字に倒れた。体は硬直し、動かない。失神したバエスを見たレフェリーが即座に試合を止め、トーレスのKO勝ちが決まった。

 米専門誌「ザ・リング」は「ライト級の有望株、トーレスがバエスをKOして無敗をキープ」との見出しでこの試合を報じた。KOの瞬間については「(最初のダウンで)バエスはキャンバスに倒れたが、レフェリーに足がもつれただけと主張した。試合が再開されると、トーレスは左フックを着弾させ、バエスは倒れた」と伝えている。

 またボクシング専門メディア「ファイトニュース.com」は「(最初のダウンで)バエスは審判に抗議して、試合が再開されると、トーレスはすぐに左フックでKOを奪った」と報じた。リング誌はトーレスのコメントも紹介「どんな時もボクシングで一番大切なことは自分を守ることだ」などと話したという。24歳のトーレスは2017年のプロデビューからこれで19勝(16KO)無敗としている。(THE ANSWER編集部)