(C)CoCoKARAnext メジャーリーグの試合中、選手がスマホを落とし、ちょっとした騒ぎになった。9日ダイヤモンド…

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 メジャーリーグの試合中、選手がスマホを落とし、ちょっとした騒ぎになった。9日ダイヤモンドバックス戦の4回、一塁走者のパイレーツ・カストロが次打者の安打で三塁に進塁。ヘッドスライディングをした際、ズボンの尻ポケットからスマホがポロリ。塁審に指摘を受けてスマホを拾うと、バツが悪そうにベースコーチに渡した。一連の動画の反響が、世界に広がっている。

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 試合後、カストロは釈明した。「とんでもないことが起きてしまった。ロッカールームで食事して試合の準備をしていたとき、まだスマホを置いていなかったことに気づかなかった。故意ではなく、これまでこのようなことをしたこともない。アクシデント、過ちであって、ここから学んでいかないといけない」。

 そもそも、試合中に携帯電話を使って何が悪いのか。

 近年メジャーで大問題になったサイン盗みが背景にある。サイン盗みはルールで禁止されているが、通信機器があれば、不正な伝達行為が可能になる。たとえば、相手チームのサインをなんらかの方法で盗み、ポケットに入れたスマホのバイブ機能で球種や作戦を選手に伝える、といったことができる。

 スマホ持ち込みに関してのルールは明確にないが、伝達行為を疑われるため、球団ごとにベンチやグラウンドへの持ち込みを禁止しているケースがほとんど。社会は急速なデジタル化が進んでいるが、電子機器を使えないベンチでは、データ確認を紙ベースで行うアナログ式が主流だ。

 今回のカストロのように、スマホを携帯してプレーすれば、たった1度のミスだとしても、サイン盗みの「常習犯」ではないかと誤解を招く可能性がある。ともすると個人ではなく、組織ぐるみの「犯行」とまで疑われかねない。

 ただ、スマホはいまや日常生活に欠かせないツール。ベンチ裏やロッカールームでは使用が認められており、日本のプロ野球でもトラブルが起きている。12年にヤクルトの大砲バレンティンが試合中にツイッターを更新。打撃不振時に「I will never give up(おれはあきらめない)」と投稿し、球団から厳重注意を受けた。14年にもソフトバンクのサファテが同様に試合中にツイートして球団から注意された。

 球界の「スマホ」ルールを逆手に取ったのが、日本ハム新庄剛志監督。今年6月の交流戦で古巣・阪神と対戦した際、メンバー表交換後に自身のスマホを取り出すと、満員でうまる甲子園をバックに、おどけたポーズで自撮りパフォーマンスを連発した。

 試合前であれば問題はないが、グランドにスマホを持ち込むこと自体がタブー視されている球界で、関係者をヒヤリとさせたことは言うまでもない。賛否はともかく、「暗黙の了解」のギリギリを狙い、甲子園の大観衆を喜ばせたBIG BOSS流ファンサービスだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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