(C)CoCoKARAnext 西武にとっては何ともフラストレーションのたまるカードとなったようだ。西武は11日の日本ハム戦(札幌ドーム)に延長戦の末、2ー3と敗れた。【関連記事】日ハム・清宮 相手指揮官からも批判を浴びた「新たな悪…

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 西武にとっては何ともフラストレーションのたまるカードとなったようだ。西武は11日の日本ハム戦(札幌ドーム)に延長戦の末、2ー3と敗れた。

【関連記事】日ハム・清宮 相手指揮官からも批判を浴びた「新たな悪癖」とは

 先発の松本は112球の粘投を見せたが、延長10回に清水にサヨナラ打を許し力つきた。打線はプロ初先発となった変則右腕の鈴木をとらえきれず。このカード、1分けをはさみ、最下位日本ハム相手に2試合連続のサヨナラ負け。辻監督は「最初から楽にいくとは思っていない。これから」と3年ぶりのV奪回に向け、前を見据えた。

 一方、このカード、注目を集めたプレーがいくつかあった。一つは10日の試合で起こった清宮の危険スライディング問題。2ー2で迎えた8回一死一、二塁の場面で近藤が二塁へのゴロを放ち、一走・清宮は二塁へスライディングを試みるがベースに近く、勢い余って二塁ベースカバーに入った源田と交錯した。清宮の頭部付近と源田の左膝が激しく激突、双方ともしばらく起き上がれず、場内が騒然となる場面もあった。

 一時はセーフとなったがリプレー検証の結果、清宮のスライディングが「危険スライディング」と判定され、ボナファイドルールの適用で打者走者・近藤もアウトとなった。

 一夜明けて11日の試合前に、清宮は改めて源田に謝罪。これを源田も受け入れたという。

 一方、新庄監督はこんなコメントを残した。

 「ベースが足から越えてしまったら、ああいう審判の判断になる。まあ、危険なスライディングとは思えなかったけど、そういうルールがあるのであれば、そうならないように練習してもらう」と清宮をかばう姿勢も見せた。

 一方、このプレーに関してはネット上からも、清宮の走塁技術を疑問視する声も上がっている。

 「火種」はほかにもある。10日の試合で同じく8回の場面。一死二塁で打席の清宮のカウントが1ー2と追い込まれた場面で、日本ハムベンチは二走の杉谷に代わって中島を送った。しかし中島がベンチを出てくるまで2分近く時間がかかったことで、試合後に辻監督が「遅延行為ではないか」と指摘していた。

 この点に関しても新庄監督はこうコメントしている。「ちょっとぐらい待ってくださいよ、と。いろいろ急だったからね。ぱっとひらめいてね」と『勘ピューター』がひらめいての起用だったと認めた。その上で「でも申し訳ないですね。相手ピッチャーのリズムもあるし。気を付けます」と謝罪。この日は、稲葉GMも辻監督の元を訪れ、謝罪したという。

 この「遅延行為」に関してはこんな声もある。

 「監督というのは試合の状況に応じて、様々な選択肢を考えて、選手に準備をさせておくのも仕事の一つ。今後も同じようなことが繰り返されたら、『またか』と遺恨に発展しかねない」(球界関係者)

 西武・辻監督といえば、元々は熱い人で知られる。選手間では雪解けムードだが、指揮官どうしはバチバチの空気が漂った今回の出来事。次回、このカードは月末30日から今度は西武の本拠地・ベルーナドームで激突する。様々な意味で注目カードとなることは間違いなさそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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