卓球WTTコンテンダーチュニス<8月1日~6日/チュニジア>最終日の6日、女子シングルス決勝で張本美和(木下アカデミー/世界ランク66位)が張瑞(中国/同47位)に敗れ、準優勝となった。昨日、今大会初ペアの兄・智和との混合ダブルスで、いきな…

卓球WTTコンテンダーチュニス<8月1日~6日/チュニジア>

最終日の6日、女子シングルス決勝で張本美和(木下アカデミー/世界ランク66位)が張瑞(中国/同47位)に敗れ、準優勝となった。

昨日、今大会初ペアの兄・智和との混合ダブルスで、いきなりの優勝を達成した張本。この試合に勝てば、異例の14歳でのシニア2冠となる。相手は幾多の日本人が苦杯をなめてきた25歳の張瑞だ。

バック面に独特な球質の出る表ソフトラバーを貼る張瑞に対し、張本はそのバック側を中心にねらう。

第1ゲームから激戦となる中、まずは張本が14-12で先制。次も9-9までもつれるが、回り込みフォアドライブとバックハンドで9-11と取り返される。


張瑞 Photo:World Table Tennis

まだ14歳の張本は、単純な打ち合いになると威力で押されるシーンも。第3ゲームは8-11で失い、次も1-6までリードされるが、バックを攻めてからのフォア側への攻撃で7-7に追いつく。だがミドル攻撃で突き放されてここも落とす。

だが、張本のバック攻めからフォアを突く組み立てはこの後も効き続けて、第5、6ゲームをともに11-9で奪い、ゲームカウント3-3と並びかける。

しかし最終ゲームは、先に張本の懐を突く張瑞のボールが決まり続ける。張本も驚異の粘りで10オールに追いつくが、最後もミドルに来たボールを打ち切れずに敗れた。


張本美和 Photo:World Table Tennis

14歳でのシニア2冠はならなかったが、混合ダブルスで優勝、女子シングルスで準優勝、女子ダブルスでベスト4。ニュースター・張本美和が、大いに存在感を発揮した大会となった。

<WTTコンテンダーチュニス 女子シングルス決勝>
張本美和 3ー4 張瑞(中国)
14-12/9-11/8-11/8-11/11-9/11-9/11-13