卓球WTTコンテンダーチュニス<8月1日~6日/チュニジア>本戦3日目の5日、混合ダブルス決勝で張本智和(IMG)/張本美和(木下アカデミー)が、馮翊新/陳思羽(台湾)をゲームカウント3-2で下して優勝を果たした。世界のトップ戦線では珍しい…

卓球WTTコンテンダーチュニス<8月1日~6日/チュニジア>

本戦3日目の5日、混合ダブルス決勝で張本智和(IMG)/張本美和(木下アカデミー)が、馮翊新/陳思羽(台湾)をゲームカウント3-2で下して優勝を果たした。

世界のトップ戦線では珍しい兄妹ペアは、今大会で初結成されたばかり。しかし中国ペアをはじめ強豪をなぎ倒し、早くも決勝の舞台に立った。相手は2019世界ジュニア選手権銅の馮翊新と、五輪3大会出場の陳思羽とのペアだ。

第1ゲームの立ち上がりは台上プレーで先手を取られて0-4となるが、すぐさま張本ペアが反撃。9-8と逆転するが、しぶとく攻めをつなげた台湾ペアに9-11で先制される。

2ゲーム目からは張本ペアが攻め、台湾ペアを守勢に追い込み11-8で取るが、3ゲーム目の中盤からは台湾ペアに連続攻撃を浴びて9-11で落とす。

確実にボールを台に入れる技術に長けた台湾ペア。だが兄の智和が美和に言葉をかけながら我慢強く追いすがり、第4ゲームは10オールに突入する。ここで2本打ち切った張本ペアが12-10で奪取する。

たどり着いた最終ゲーム。ハードスケジュールで疲れの色も見える美和を、智和が鼓舞しながら競り合いに持ち込む。さらに智和は決定打連発でまさしくペアをけん引し、最後もフォアドライブを放って優勝を決めた。

初結成の大会でいきなりの初優勝。中国ペアを下し、さらに決勝で好調の台湾ペアを破っての快挙。大いに兄妹ペアの将来が期待できる結果となった。