7日に新潟競馬場で行われるレパードS(GIII、ダ1800m)の「血統傾向」を分析する。前走の弥富特別を8馬身差で圧勝し…

7日に新潟競馬場で行われるレパードS(GIII、ダ1800m)の「血統傾向」を分析する。

前走の弥富特別を8馬身差で圧勝したタイセイドレフォンや、鳳雛Sを制しJDD4着とここでは実績上位のハピ、川崎で行われた関東オークスで2着に好走したラブパイロー、福永祐一騎手と新コンビで挑むホウオウルーレットら、3歳馬が集う一戦で今後のダート戦線を占う楽しみなレースだ。

◆【レパードステークス2022予想/危険な人気馬】スピード能力高い人気馬は“消し”評価 「4角で後退していくケースも」

ここでは、血統データから読みとくレパードSの推奨馬を紹介する。

■好相性に狙いを絞る

データは2017年以降のレパードSを集計。3着内馬の血統表は以下の通り。

過去5年でサンデー系種牡馬が多く好走しており、累計は【2-3-2-18】(勝率8.0%、連対率20.0%、複勝率28.0%)と計2勝を挙げている。しかし勝った2頭は5番人気以内に支持された人気馬であった。対してサンプルは3頭と少ない中、2頭の好走馬を出しているキングカメハメハは、2019年に10番人気の低評価を覆し優勝したハヤヤッコ、18年に9番人気で3着に好走したビッグスモーキーと人気薄の馬が激走している。

新潟ダート1800mは高低差0.6mと平坦コースで、かつ3~4コーナーはスパイラルカーブであり、スピードの持続力が求められる。これにフィットするのがキングカメハメハであり、この血統にフォーカスを当てて、推奨馬をピックアップしたい。

1頭目は、キングカメハメハを父に持つホッコータルマエ産駒のシダー。前走の対馬特別では鮮やかに逃げ切り2連勝中。牝馬相手とはいえ、淡々と逃げラスト1ハロンで並ばれたが、そこから差し返す勝負根性を見せた。今走は牡牝混合のGIIIレースとあって一気にレースレベルは上がるが、父ホッコータルマエの牝馬が6~10戦のキャリアで混合ダート戦に出走すると【4-0-1-6】(勝率36.4%、連対率36.4%、複勝率45.5%/単回収値290、複回収値100)と非常に優秀な成績を残しており、レースレベルが上がっても通用している。

また、1800mへの距離延長となるが、この距離は1度経験があり、12着に敗れていた。そのため距離延長が不安なところだが、2017年以降、父キングマンボ系×母父ヴァイスリージェント系の牝馬が前走1700mから距離延長で1800m戦に出走すると【5-1-1-12】(勝率26.3%、連対率31.6%、複勝率36.8%/単回収値106、複回収値67)と非常に高い勝率を残しており、距離延長は心配はなさそうだ。

そもそも、レパードSは過去5年で10番人気以下の馬が6頭も馬券内に入るなど、荒れやすいレース。今年はこの牝馬の一発に期待したい。

2頭目はキズナ産駒で母父がキングカメハメハのハピをピックアップ。デビューから無傷の3連勝で鳳雛Sを勝利しオープン入り。次走のJDDではスタートで好位が取れず、初めての敗退となった。それでも1頭だけ37秒台の上がりをマークして後方から4着まで追い上げており力は示した。

今回はJDDから中2週と間隔を詰めて出走するが、2017年以降、父ディープ系×母父キングカメハメハの牡馬が中4週以上開けてダートに出走すると【4-4-3-62】(勝率5.5%、連対率11.0%、複勝率15.1%/単回収値14、複回収値47)と振るわない成績。それに対して、中3週以内だと【10-6-5-71】(勝率10.9%、連対率17.3%、複勝率22.8%/単回収値144、複回収値82)。間隔を詰めたローテはプラスに働きそうだ。

さらに3歳時かつ前走時の馬体重が460キロ以上だと【6-2-3-31】(勝率14.3%、連対率19.0%、複勝率26.2%/単回収値255、複回収値114)。この買いデータを味方に重賞タイトル獲得を期待したい。

◆【レパードステークス2022/データ攻略-前編】ホウオウルーレットに「0%」の不安要素 ビックネームに並ぶ有力馬とは

◆【レパードステークス2022/前走ローテ】中心視はJDD組のハピ 古馬条件戦“圧勝”の3騎も侮れず

◆【レパードステークス2022/脚質傾向】有力馬に“不安”材料 狙いは単回収値「153」の差し

文●中井達也(SPREAD編集部)