【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・7/31 アイビスサマーダッシュ…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・7/31 アイビスサマーダッシュ(GIII・新潟・芝1000m)
後方に控えたビリーバーが勝負どころで馬群を縫って進出し、逃げたシンシティをゴール前でとらえました。一昨年の3着馬で、昨年は11着と惨敗していたのですが、このところレース内容が良化しており、一時のスランプからは脱していました。
父モンテロッソはドバイワールドCの勝ち馬。その父ドバウィはヨーロッパの大種牡馬で、昨年の優勝馬オールアットワンスの直系先祖でもあります。つまり、2年連続でドバウィの系統がこのレースを制したことになります。
系統をさらに2代さかのぼるとシーキングザゴールドに到達するのですが、アイビスサマーダッシュはこの血と相性抜群で、昨年まで3年連続で連対を果たしていたライオンボスも持っています。今年もサンデーサイレンス系は勝てなかったので、レース創設以来続くこの系統の未勝利記録は「22」に伸びました。
◆今週の血統Tips
日曜日は札幌でエルムSが、新潟でレパードSが行われます。複数のJRAダート重賞が同日に行われるのは、年間を通じてこの日だけです。来年、南関東の羽田盃と東京ダービーの賞金が大幅に増額され、中央馬やその他の地方所属馬も出走可能になります。今後、ダート路線はこれまで以上に注目を集めることになるでしょう。
7月の競馬が終わった時点の全日本ダート種牡馬ランキング(中央ダート+地方)は、1位ヘニーヒューズ、2位パイロ。これは昨年と同じですが、注目したいのは3位にロードカナロアが入っていること。周知のとおり、アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ダノンスマッシュなどを出している芝向きのスピード型の種牡馬です。
ダートでは、レッドルゼルのような大物もいますが、数はわずかで、多くの産駒が幅広く着実に稼いでいる印象です。それでいながらこの順位に食い込んでいるのは立派です。
父がキングカメハメハ、母の父がストームキャットと、芝馬のわりには硬めの血で構成されているため、交配相手の牝馬がダート向きであれば、容易にダート向きに転換していくところがあります。
今年は兵庫のジンギが兵庫大賞典、白鷺賞、六甲盃などを勝っていますが、他に重賞を勝てそうなレベルの馬はほとんど見当たりません。JRAではメイショウウズマサとダノンスプレンダーがオープンクラスを勝っており、若い世代には将来強くなってきそうな素質馬が何頭かいます。
日曜日に行われるダート重賞のうち、札幌のエルムSにロードエクレールが登録しています。逃げ馬なので楽に行くことができれば勝機もあるでしょう。