男子プロテニス協会のATPは22日、スポーツにおけるLGBTQ+の受容を促進することを目的とした組織である「You Can Play」と複数年にわたる教育的パートナーシップを開始することを発表した。このパートナーシップは昨年ATPが選手に…

男子プロテニス協会のATPは22日、スポーツにおけるLGBTQ+の受容を促進することを目的とした組織である「You Can Play」と複数年にわたる教育的パートナーシップを開始することを発表した。
このパートナーシップは昨年ATPが選手に向け実施したLGBTQ+に関する調査から得た情報をもとに、理解をさらに深めることを目的としている。
「You Can Play」はNHL(ナショナルホッケーリーグ)やMLS(メジャーリーグサッカー)などと長年関係を築いており、LGBTQ+のアスリート、コーチ、ファンを含むスポーツに参加するすべての人々の安全と包摂を促進するための組織。ATPは、ツアーにおけるLGBTQ+の受容を促進することを目的とした教育プログラムの開発に取り組んでおり、両団体は科学的根拠に基づく教育コンテンツを作成し、今後数シーズンにわたりATPの選手、トーナメント、スタッフに展開していく。
ATPが昨年実施した調査によると、テニス界では同性愛嫌悪の言葉がよく使われていると判明。75パーセントの選手が、他の選手が同性愛嫌悪の言葉を使うのを聞いたことがあると回答しているとした。また、それと同時に「同性愛嫌悪的な言葉をやめてほしい」という意見が多く出ていることも明らかにした。
ATPの最高経営責任者であるマッシモ・カルベリ氏は「テニスは世界で最もグローバルで多様性のあるスポーツの1つ。この活動を通じて、テニスの文化が可能な限り包括的で歓迎されるようにすることが僕らの目標。そのためには、自身を正直に見つめ直し、正しい問いを立て続けることが必要だ。ATPが行ったLGBTQ+に関する調査では、ATPプレーヤーの間でこの分野でのより大きな行動に対する圧倒的な支持が示されより良くできる明確な分野が特定された。このプロセスへのこれまでの貢献に感謝するとともに、You Can Playとともに今後数年間、有意義な進展を遂げることを楽しみにしている」とコメントを残している。