資生堂レディス最終日 女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディス最終日が3日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われ、32位で出た国内ツアー通算21勝のイ・ボミ(延田グループ)が4バーディー、1ボギーの69で通算6アンダーの21位…

資生堂レディス最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディス最終日が3日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われ、32位で出た国内ツアー通算21勝のイ・ボミ(延田グループ)が4バーディー、1ボギーの69で通算6アンダーの21位だった。今季から韓国人の新コーチに師事。スイングの見直しに取り組み、「3、4年ぶりにショットが良くなりました」と笑みを浮かべた。シード権喪失で出場試合が限られる中、次戦は北海道meijiカップ(8月5~7日)を予定している。

 最終18番パー4。ボミは3メートルのバーディーパットを入れ、歓声を浴びた。全盛期と変わらぬスマイル。取材陣に囲まれると、声を弾ませた。

「ショットが3、4年ぶりぐらいに良くなりました。うれしいです。これでパットの練習もできます。こういう感じだと、またゴルフが楽しくなってきますし、ずっとやりたいです」

 ボミは2012年に日本ツアーに本格参戦し、15年は年間7勝を挙げるなど2年連続賞金女王に輝いた。ツアー通算21勝だが、17年8月のCATレディースを最後に優勝から遠のく。昨季はシード権を喪失。同じ韓国のキム・ハヌルが昨季限りで引退を表明した際は「寂しい。私もいろいろと考える」と話していたが、最終的には「まだ、頑張りたい」と現役続行を決意した。

新コーチから助言「捨てていい考えは捨てよう」

 その後、韓国人の男性コーチに師事。今年6月の宮里藍サントリーレディスに臨む際には「いろいろと修正していますが、まだ、体が突っ込んでしまう」と悩みを口にしていた。同大会は予選落ちとなり、前週のアース・モンダミンカップは57位。今大会は初日から3日連続71で上位をうかがっていたが、出場8戦目で今季2度目の60台でフィニッシュした。

「思えばいろいろと考え過ぎていましたが、コーチから『捨てていい考えは捨てよう』と言われ、ようやくスイングがシンプルになってきました。次の試合は1か月先ですが、韓国に戻っても練習を続けていきます」

 再び闘志を燃やし始めた33歳。元賞金女王が練習を重ね、真の復活を目指していく。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)