総合格闘技団体「RIZIN」は14日、公式YouTubeチャンネルで緊急会見を開き、ボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)と、RIZINなどで活躍中の朝倉未来とのエキシビションマッチを発表した。

会見は2部構成で行われ、第1部はメイウェザーの独壇場だった。通訳が入る間もなくコメントを続けたメイウェザーに対し、朝倉は「長すぎて全然わからなかった」と憮然とした表情を見せ、会見中に「メイウェザーマジで話なげぇ」とTwitterを投稿。朝倉は第2部に改めて登壇し、今年9月開催と発表されたメイウェザー戦について語った。

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■朝倉「メイウェザーをぶっ飛ばしたい」

記者陣からは対メイウェザーについての質問が飛び交った。対策について問われた朝倉は「ボクシングにはリスペクトがあり、すごい選手なんだろうなとは思うんですが、特に対策などはせずに行こうかなと。向かい合った感じ、今勝てる気がしてるんで、この感覚のまま行けたらなと思っています」とコメント。続けて自身のファイトスタイルについて、「自分で言うのもあれなんですけど、“異質”なんですよ。特殊なストライカーなんで、今までメイウェザーがやった相手と違うと思うんでこのままの感じで戦えば、入るんじゃないかなと思いますね」と語った。

また、2018年12月31日「RIZIN.14」に行われた那須川天心戦について、「すごい怒りみたいなものがあった。『なめてるやつだな』っていう。なので、ただで帰すつもりはないというか、本当にいいの入れたいなと思います」と、1ラウンド2分19秒TKO負けを喫した弟分・天心の“敵討ち”を誓った。

第1部で「朝倉の試合を観る予定はない」とメイウェザーは語ったが、常に対戦相手の研究に余念のない朝倉はメイウェザーの試合を観たとし、「現役のときは凄まじい強さだなと思ったが、最近のエキシビションを見るとだいぶ落ちてるなと感じます」と、引退後、那須川天心、ローガン・ポール、ドン・ムーアとエキシビションマッチを続けているメイウェザーの“衰え”を指摘。会見の最後に「メイウェザーをぶっ飛ばしたい」と締めくくった。

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文・工藤愛梨(SPREAD編集部)