6.12埼玉CyberFight Festival 2022でDDTプロレスのEruptionと対抗戦。7.10大田区総合体育館「WRESTLE SEKIGAHARA」でスターダム所属のウナギ・サヤカとシングル対決に臨むまなせゆうな。現在は…

6.12埼玉CyberFight Festival 2022でDDTプロレスのEruptionと対抗戦。7.10大田区総合体育館「WRESTLE SEKIGAHARA」でスターダム所属のウナギ・サヤカとシングル対決に臨むまなせゆうな。現在はガンバレ☆プロレスの女子レスラーのエースに君臨している。

<(3)はこちら>

■ラストランについて

――取材中に何度か出てくる「最後」と言うキーワード。まなせさんの中でプロレスの終着点が見えているのですか?

まなせ:そうですね…なんとなくは見えています。ただ「最後」と思って東京女子を出たんですけど、ガンプロに来たらプロレスが楽しくてしょうがないんです(笑)。

スターダムの一年先輩の彩羽匠さん繋がりでマーベラスに呼んでいただいたり、ぽちゃ女に出場してくれたことがキッカケでアイスリボンに呼んでいただいたり。プロレスを続けたくなっている私がいます。でも身体のことを考えると長くできるものではない。それこそ先日ウナちゃん(ウナギ・サヤカ)に「テッペンを目指す女がラストランに向かってる相手に負ける気がしねえ」と言われたけど、私は必ず終わりは来るものだと思っているので1試合1試合「これで最後だ」と言う気持ちで戦っています。もちろん上に登るためにやっていますけど、私はもう2度と後悔したくない。私は「私なんていなくていい」と思っている時期があったので、あの時の思いを繰り返したくないんですよ。

――現在のまなせさんは輝いています。輝きは自信が伴うものですし「今、好きなことをしているんだろうな」と感じます。

まなせ:自己肯定感を上げてくれたのはガンプロとぽちゃ女だと思います。それは今成さんや大家さん、翔太さんのおかげですね。所属した時、訳のわからない私をガンプロのみんなが迎えてくれました。それも嬉しかったんですよ。東京女子の時は、年齢や身長、ルックスとか気にしていました。でもガンプロでは、そんなことを気にする必要もない。

私は元々、大きい身体が好きじゃなかった。でもここ2〜3年で好きになってきました。それはきっと「ぽちゃ女」をやったからです。大きい身体も愛すべき個性だと学びました。私と同じ悩みを持った人を救えはしないけど、元気になるキッカケになったらいいな、という気持ちが芽生えてきました。

――他人にインスピレーションを与えることは素晴らしいこと。なかなかできることではないですよ。

まなせ:まだ与えられていないので(苦笑)。そういう存在になれたらいいな、って思っています。

■6.12 CyberFight Festival 2022団体対抗戦

――ところで6.12 CyberFight Festival 2022では団体対抗戦としてEruptionの坂口征夫・赤井沙希・岡谷英樹vs大家健・まなせゆうな・渡瀬瑞基戦が組まれましたね。

まなせ:スターダムの時、私より少し先に赤井沙希はデビューしました。彼女は「赤井沙希」と言う名前だけで記事になります。でも私は「赤井沙希と対決を希望している『まなせゆうな』」とか「『まなせゆうな』は愛川ゆず季さんのようになりたい」と誰かの名前がないと記事にならない。それがすごく悔しかった。

2021年8月1日新宿FACEでガンプロとDDTで昼夜興行が行われました。昼の部の「P1 CLIMAX」優勝決定戦、私は我闘雲舞の水森由菜ちゃんと戦い勝ちました。優勝すると夢ってだいたい叶うじゃないですか。それで大家さんと一緒に夜のDDTに乗り込み赤井沙希に一騎打ちを申し込みました。今林さんに怒られましたけど(笑)。

――向こうには向こうの都合もありますからね(苦笑)。

まなせ:昼興行後に新宿のオカダヤに布を買いに行きハチマキを作り、記者の方のズボンと私のジャージを交換してもらい、特攻服姿で乗り込みました(笑)。

――狙うは赤井選手の首ですか?

まなせ:ガンプロは坂口征夫の首を狙っていますね。2年前、Eruptionとガンプロは因縁があります。5.26新木場大会後に集会をやっていたら岡谷くんが大家さんの首に飛び蹴りをして拉致った。そしてテープでぐるぐる巻きにして大家さんを放置したんですよ。このような行為をした首謀者はEruptionの代表 坂口征夫です。坂口の息の根を止めないと意味がない。狙うは坂口の首のみです。

■7.10大田区総合体育館 ガンプロ「WRESTLE SEKIGAHARA」

――7.10大田区でガンプロのビッグマッチ「WRESTLE SEKIGAHARA」が行われます。そこでスターダムのウナギ・サヤカ選手とのシングルマッチが決まりましたね。ウナギ選手曰く「私の初めてのシングルの相手がまなせさん。いっぱいシングルしてますけど、まなせゆうなに負けたことだけが黒歴史です」と話しましたが、これについてはいかがですか?

まなせ:自分の過去を黒歴史にしていることに疑問を感じます。私は今まで勝ったことも負けたことも全てプラスに変えてきた。それを「黒歴史」と言ってる時点でウナちゃんは自分に自信がないのかな?と思いますね。

――彼女はスターダムで異彩を放っていますよね。

まなせ:そうですね。ただ「スターダム」という団体に自信を持っているだけで本人には自信がないような気がします。私は以前、東京女子でウナちゃんとタッグ「ユウナギ」を組んでいた。あの頃から彼女はしっかり自分というものを持っていました。それがより活かされたのがスターダムの舞台だと思っています。だから私は彼女の活躍をSNSで見て好意的に捉えていました。

でもその彼女が何を思って黒歴史にして突っかかってくるのか真意は分からない。ただ「頑張るだけでプロレスなんかできねえぞ」と言ったのはガンバレ☆プロレスに対して喧嘩を売っている。私の大事なものを侮辱してくるのであれば私は許しません。

――プロレスファンからすると2度と交わらないと思っていた2人の選手が同じリングに上がることになった。僕は単純にワクワクします。

まなせ:さまざまなリングがあるけど、リングは全部繋がっているんですよ。だからレスラーを続けていれば必ず会える。それはアクトレス・ガールズを離れた時に思いましたね。

――今回の「WRESTLE SEKIGAHARA」という大会名がいいですよね。

まなせ:これ大家さんのチケット受付のアドレスなんですよ。大家さんが関ヶ原の戦いが好きなのかどうかは知らないですけど、私の認識では大家さんのアドレスが大会名になったんだな、ですね(笑)。

――大家代表のアドレスなんですね。最後に7.10大田区総合体育館「WRESTLE SEKIGAHARA」に向けて一言お願いします。

まなせ:「WRESTLE SEKIGAHARA」はこれまでのガンバレ☆プロレスを総括した大会です。5.26新木場のリングにウナギ・サヤカが来たことで、スターダムとガンプロという交わることがなかったカードが決まりました。不安に思っている人もいると思いますが、安心してください。私がラリアートでウナギを沈めてSEKIGAHARA以降のガンプロの姿を見せたいと思います!
<おわり>

<インフォメーション>

6.12さいたまスーパーアリーナ「CYBER FIGHT FESTIVAL 2022」にて坂口征夫・赤井沙希・岡谷秀樹vs大家健・まなせゆうな・渡瀬瑞基が行われます。
また7.10大田区総合体育館でガンバレ☆プロレス最大のイベント「WRESTLE SEKIGAHARA」にて、まなせゆうなvsウナギ・サヤカ(スターダム所属)が行われます。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください!
試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで配信されます。

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取材・文・編集/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング