4月下旬から安定したピッチングを続ける右腕だが、地元紙「フォートワース・スターテレグラム」電子版では、このまま好投を続ければ先発1試合あたり90~100万ドル(約1億円~1億1000万円)の年俸価値に達する可能性を予想している。■交流戦の防…

4月下旬から安定したピッチングを続ける右腕だが、地元紙「フォートワース・スターテレグラム」電子版では、このまま好投を続ければ先発1試合あたり90~100万ドル(約1億円~1億1000万円)の年俸価値に達する可能性を予想している。

■交流戦の防御率2.17はカーショーを抑えてメジャー最高

 16日(日本時間17日)本拠地フィリーズ戦で7回1失点の好投を披露し、メジャー通算50勝を記録したレンジャーズのダルビッシュ有投手。5試合連続クオリティスタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)で、今季4勝目をマーク。4月下旬から安定したピッチングを続ける右腕だが、地元紙「フォートワース・スターテレグラム」電子版では、このまま好投を続ければ先発1試合あたり90~100万ドル(約1億円~1億1000万円)の年俸価値に達する可能性を予想している。

 メジャー移籍後初めての対戦だったフィリーズ戦で、7回にこそ1点を失ったが、それまで圧倒的な投球で相手打線を封じた右腕。特に、交流戦では圧倒的な数字を残しており、防御率2.19は交流戦で12試合以上先発したメジャー投手の中では、ドジャースの左腕カーショーを抜いてトップに立つ。

 記事では「総合すると、ダルビッシュはカーショーには及ばない」としながら「それでもダルビッシュはエリートだ」と断言。「昨季は投げなかったチェンジアップ」を今季は解禁し、「得点圏に走者を置いた場面では、素晴らしい働きを見せている」と高評価している。今季はここまで9試合に投げて4勝2敗、防御率2.76をマーク。ダルビッシュが先発した試合で、チームは6勝3敗と大きく勝ち越している。

■メジャートップ級の年俸へ、「ダルビッシュの代理人に電話をかける価値はある」

 今季終了後にはフリーエージェント(FA)となる右腕は、屈指の大型契約を勝ち取るだろうと予想されているが、果たしてどれくらいの大きさになるのか。

 記事では「来季から5年、ダルビッシュが年間32~34試合ではなく、わずか30試合に先発するとしても、もし防御率が3.00以下、あるいは防御率3.30でも先発試合の3分の2でチームが勝てば、レンジャーズは1試合あたり90~100万ドルを支払うべきか? ダルビッシュの代理人に電話をかける価値はある」とリポート。1試合あたり90~100万ドルで30試合に先発、つまり年俸にすると2700~3000万ドル(約30~33億円)の価値に達するのではないかと予想している。

 メジャーを代表する投手の今季年俸を見てみると、プライス(レッドソックス)が3000万ドル(約33億円)、カーショーが3300万ドル(約37億円)、グリンキー(ダイヤモンドバックス)が3100万ドル(約34億円)となっている。つまり、ダルビッシュは現地では彼らに比肩するような契約を勝ち取る可能性のあるピッチャーとして評価されているようだ。

 破竹の8連勝で地区2位に浮上したレンジャーズだが、チーム状況によってはシーズン中にダルビッシュがトレードされる可能性も捨てきれない。ダルビッシュはシーズン中にレンジャーズと契約延長するのか、あるいは今季終了後にFAとなり、大型契約を勝ち取るのか。いずれにせよ、周りをアッと驚かせるような契約内容になりそうだ。