) さまざまな豪華ゲストと共演した新作アルバム『木梨ミュージック コネクション最終章 ~御年60周年記念盤~』をリリース…

 さまざまな豪華ゲストと共演した新作アルバム『木梨ミュージック コネクション最終章 ~御年60周年記念盤~』をリリースした木梨憲武さん。高校時代は帝京高校のサッカー部に所属し、サッカー界にもさまざまなコネクションを持つ木梨さんが、これまでにテレビ番組で対決した名選手たちとのやりとり、今年の11月に開催されるカタールW杯での日本代表への期待などを語った。



名選手たちとの対決、カタールW杯に臨む日本代表について語った木梨さん

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――木梨さんはこれまで、テレビ番組の企画でさまざまな名選手と対決をしてきましたね。

「PK対決のコーナーで、リネカー、ジダン、デルピエロといった時代を彩るスター選手たちと対決できたのは嬉しかったね。憧れのペレと最初に会ったのはニューヨークだったかな。こちらに向かってくるペレの雰囲気が、何となくハナ肇さんに似ていて、『ハナさん? いや、ペレだ!』ってなって(笑)。その時にサインももらったんだけど、イメージとちょっと違ったんですよ。俺が書いているペレのサインのほうが、むしろ"ペレっぽい"というか(笑)」

――ちなみに、木梨さんはペレのサインをいつ頃から書いていたんですか?

「俺がサッカー始めた小学生の頃からかな。雑誌にペレのサインが載っていて、それをマネして書くようになりました。ペレ以外にも、帝京高校の2つ上の先輩で、エースだった早稲田一男さんのサインも書けちゃうよ(笑)。

 中学生の時に、帝京のスーパースターだった早稲田さんに憧れた俺も帝京高校のサッカー部に入ることになるんだけど......サッカーがうまい選手が特待生として集まってきていた中に、俺がいる場違い感ったらなくて。最初にサッカー部の130人のメンバーと対面した時は衝撃で、『ヤバいところに来ちゃったなぁ』と思ったよ(笑)。でも、かなり面白い環境で青春時代を過ごすことができたかな」

――多くのスター選手との対決で印象に残っていることは?

「みんな、バラエティ番組のゲームなのに本当に負けず嫌い。勝敗に真剣に向き合ってくれて、『今のはナシだ』とか、『動いた!』とかプレッシャーをかけてきたり(笑)。そういうところにも、選手それぞれの個性が出て面白かったですね」

クリロナには「履いてるシューズちょうだい」

――先ほど名前が出た、ジダンやデルピエロとはユベントス時代にPKで対戦していますね。

「2人とは同じ日に対決したんだけど、その日はすごく寒い日でね。先にやったデルピエロとの対決が延長戦に突入したから、出番を待っているジダンが寒そうにしてて、羽織るものを探していたんですよ。その時に、俺がすかさず駆け寄って帝京サッカー部のジャージを渡したら、なんとジダンがそれを着てくれて(笑)。帝京のジャージを着たジダンとパス交換ができたのは最高の思い出だね」

――メッシ選手、クリスティアーノ・ロナウド選手との共演もありましたが、どんなやりとりがありましたか?

「バルセロナに行った時は、『メッシに美味しいメシ屋を紹介してもらう』という無茶な企画。メッシもちょっと苦笑いで教えてくれて、ご飯代も出してくれた(笑)。ロナウドは『食わず嫌い王決定戦』に出てくれたんだけど、収録の時に俺が履いていた靴を気に入ってくれて、『それどこの?』みたいな感じで聞いてきたんですよ。

 だから収録終わりにその靴をプレゼントして、代わりに『今ロナウドが履いてるNIKEのシューズちょうだい』と言ってみたんだけど......。本人は乗り気だったんだけど、結局は『今履いているものしかなく、他のイベントなどもこれで出ないといけない』となって。あとでロナウドが自分のブランドの革靴にサインを入れて送ってきてくれたんだけど、やっぱりロナウド本人が履いてたやつがほしかったよね」

――木梨さんは別の形でもサッカーに関わっています。6月4日から上野の森美術館で開催される『木梨憲武展』では、木梨さんがデザインしたサッカーボールも販売されるそうですね。

「昔からサッカーやっていた縁もあって、ボールのデザインをさせていただけたのは本当に光栄でした。ドイツに行った時にも、そのボールを使って長谷部(誠)選手や堂安(律)選手とPK対決をしてもらったりしてね」

カタールW杯では「日本だって強豪国にも勝てる」

――今年のUEFAヨーロッパリーグ(EL)では、長谷部選手と鎌田選手が所属するフランクフルトが優勝しました。

「決勝は生中継で見てたんだけど、もう最高でした。試合後、長谷部選手に『ヨーロッパのタイトル獲ったなんてヤバい!カッコいいぜ!』ってメールしたら、『格別です。引き続きまだまだ頑張ります』と返事がきて。長谷部選手はチームのキャプテンとして、監督と話し合いながら、さまざまな国の選手がいるチームをまとめ上げた。そんな大役を任されているなんて、本当に頼もしすぎるし見事ですよ。

 フランクフルトはこれまで2回行ってるけど、今年も行きたくなっちゃったな。今度、『スポーツ王』を収録する時には、ヨーロッパでプレーしている選手たちが、みんなで集合してくれないかなと思ってるんだよね(笑)。今年はワールドカップがあるし、無理かもしれないけど」

――ドイツやスペインと同組のカタールW杯は、「厳しい組み合わせになった」と言われています。木梨さんはどう見ていますか?

「高いチーム力でELを優勝したフランクフルトを見て、組み合わせが厳しいという考えはなくなっちゃたね。『チームがひとつにまとまれば、日本だって強豪国にも勝てるんじゃないか』と思えたんですよ。

 もちろんドイツやスペインは選手たちの技術は高いけど、日本もワールドカップに初出場(1998年)してからずいぶん経って、もう強豪国との戦い方も知っているはず。強豪国と対戦する時は、その場の雰囲気や気持ち的な部分で負けちゃっていた部分もあると思うけど、最近の選手はまったく恐れていないし、そこで負けることはもうないだろうから」

――カタールW杯でも、長谷部選手のようなまとめ役の存在が重要になりますね。

「いっそ、長谷部選手に監督をやってもらったらいいんじゃないかな(笑)。というのは冗談だけど、どういった形でもいいから、チームについてとか、個々の選手にもアドバイスしてもらいたいね。吉田麻也選手もいいチームリーダーになっているから、それを後押しするような感じで。なんなら俺も、長谷部選手に"相談役"になってもらいたい。『整いたいんだけど、どうしたらいい?』とか、いろいろアドバイスをもらいたいよ(笑)」

――W杯に向けて、ナオト・インティライミさんと一緒に楽曲を作っているそうですね。

「みんながひとつになって日本代表を応援できるような楽曲を、大急ぎで作ってます(笑)。元アスリートでサッカー経験も豊富なナオトが、『相当ヤバいデモ音源』を作ってくれましたから、こちらもぜひ楽しみにしてほしいです」

――日本代表に期待することは?

「本番に向けてどういうメンバーを選ぶのかはわからないけど、アジア最終予選の終盤のようなチームのまとまり、いい雰囲気を作れたら十分に勝負できるはず。攻撃的なポジションはいい選手がたくさんいて、最近の試合では思うような結果が出ていない堂安選手なども、本番に向けてしっかり仕上げてくるでしょうから楽しみだよね。

 俺は選手たちが『あの時にどう思っていたのか』といったことを知るのが大好きなんで、チームに帯同してドキュメントの映像を撮るのが夢です。カメラを持ってロッカールームや合宿所にも入って、チームの足跡を追う、みたいな。あくまで夢だけど、そのオファーも期待して待ってます(笑)」