5月28日、東京六大学野球春季リーグで行われた早慶戦は、11安打と打線が繋がった慶大が7対2で早大に勝利。

逆転2ランを含む2安打の活躍を見せた慶大・萩尾

 2万2千人の大観衆が見守った伝統の一戦は初回から試合が動いていった。
 先攻の早大は、この日1番に起用された蛭間拓哉(4年・浦和学院)が、早大応援団が陣取るライトスタンドに飛び込む今季初アーチを放って先制。

 だがその直後、慶大は2死無走者から死球で出したランナーを一塁に置き、萩尾匡也(4年・文徳)が「理想通り、真っ直ぐにコンタクトできた」と振り返る会心の一打は、逆方向へぐんぐんと伸びていき2ランに。慶大がすぐさま逆転に成功する。
慶大打線はその後も繋がりを見せ、3回に朝日晴人(4年・彦根東)のタイムリー、4回以降も下山悠介(4年・慶應)のソロなどで加点。8回には2死一塁の場面で、山本晃大(4年・浦和学院)がこの日2本目のタイムリーとなる三塁打で7点目を挙げて早大を突き放した。

今季2号となるソロで追加点をもたらした慶大・下山

 先発した増居翔太(4年・彦根東)は制球に苦しみながらも5回2失点と試合を作り、6回からは抑えの橋本達弥(4年・長田)が登板。増居とともに堀井哲也監督から「ダブルエース」と表される橋本が、ランナーを出しながらも粘り強いピッチングで4回無失点の好投。

 試合後、大観衆が詰めかけた伝統の一戦について下山主将が「こういう舞台で野球ができることに感謝しようとチームで話していました」と言うと、萩尾も「今日みたいに恵まれた環境で野球ができることに感謝です」と感慨深げに話した。

ロングリリーフとなった橋本達はピンチをしのぎ、雄叫びをあげる

 対する早大は1点を追う2回、2死から連打で二、三塁のチャンスを作るも無得点。小宮山悟監督が試合後に「敗因」と挙げた3回、4回はともに先頭打者が四球で出塁するも進めることができず。8四球をもらいながらも本塁が遠く、反撃は5回に暴投で返した1点にとどまった。

■早稲田大vs慶應義塾大
早大 100 010 000=2
慶大 201 111 01X=7
【早】●加藤、佐竹、鹿田、原-印出
【慶】〇増居、橋本達-宮崎
本塁打:慶大・萩尾《1回2ラン》、下山《4回ソロ》 早大・蛭間《1回ソロ》

◎慶大・堀井哲也監督
「(相手先発が)防御率1位の加藤君ですのでそんなに点を取れない、1~2点勝負というところからスタートしたのですがうまく打線が繋がりました。」

◎慶大・下山悠介(4年・慶應)
「何とか追加点が欲しい場面だったので、まずは自分が塁に出ようという気持ちがあった中で初球をしっかり振った結果がホームランになったと思います」

◎早大・蛭間拓哉(4年・浦和学院)
「(ホームランは)たまたま打てた感じです。なかなか打てなくてチームに迷惑ばかりかけていたので、何とか出るという気持ちでした。ホームランになってよかったです」

今季1号ソロを放った早大・蛭間は好守の野村と笑顔でグラブタッチ。ベンチでもひときわ大きな声援を送り続けていた