こんにちは!パラスポデザインカレッジ(以下PDC)の上野山直樹です。今回は松永製作所を取材させていただきました。松永製作…

こんにちは!パラスポデザインカレッジ(以下PDC)の上野山直樹です。今回は松永製作所を取材させていただきました。

松永製作所は1974年に創業。日本車いすバスケットボール連盟、イギリスバスケットボール代表チームのオフィシャルサプライヤーとして、競技用車いす(以下バスケ車)を提供しているメーカーです。さらに、バドミントンやテニスなど、多種類の競技用から日常生活用の車いすまで製造されています。

今回はなんと!パラ神奈川SCの鳥海連志選手・丸山弘毅選手がバスケ車のメンテナンスを松永製作所で行うということで、その様子も取材させてもらいました!

歴史的瞬間⁉︎9年ぶりのサイズ変更で希望したのは…

バスケ車のメンテナンスをする丸山選手(左)、上野さん(中央)、青柳さん(右)

最初に僕は丸山選手のメンテナンスを見学しました。丸山選手が希望されたのは「タイヤのサイズを小さくする」こと。タイヤを1サイズダウンすると何が変わるのか? 実際に伺ってみると「タイヤのサイズが小さいと小回りがきき、スピードが出やすくなる」そうです。ちなみに、丸山選手がタイヤのサイズを変更するのは実に9年ぶりとのことで、歴史的瞬間に立ち会うことができました!

日本代表の強化指定選手に選ばれ、競争に生き残っていくための決断だそうで、細かく調整していました。

タイヤのサイズを少し変えただけでも、乗っている感覚は大きく変わるらしく、実際に工場内を走り回っては技師の上野さん、青柳さんと話し合いバスケ車をさらに微調整。このコミュニケーションの繰り返しが重要で、選手の細かなこだわりと、それを実現する技術が融合してバスケ車が完成するのだと感じました。

パイプカットから溶接まで!技師の作業工程も見学!

パイプを切る様子

松永製作所の本社所在地は岐阜県。今回お邪魔した松戸の工場は関東の選手たちがメンテナンスに来やすいように建てられたものです。施設内はバスケ車のフィッティングに必要な設備が完備されており、選手のリクエストに応えられるよう技師のみなさんが腕を振るっています。

僕たちは青柳さんに案内していただき、パイプを切る→曲げる→穴を開ける→溶接するという一連の流れを見学。専用のマスクをつけて溶接を実際に見るというこれまでにない経験もでき、メンバー全員が興味深く見学しました。

信頼関係が作り上げる“こだわりの一台”

今回の取材を通して印象的だったのは「選手のこだわり」と、「選手と技師のコミュニケーション」でした。丸山選手は納得のいくバスケ車にするために1時間半ほどかけて技師の方と話し合いながら調整していました。一見すると分からない、細部に至る微調整を繰り返すこだわりに、日本を代表するトップ選手たる所以を垣間見ることができました。

また、技師の上野さんや青柳さんは選手とフランクに会話をしながらメンテナンスし、終始和やかな雰囲気が漂っていました。お互いに冗談を言い合える関係性で、こうしたコミュニケーションや信頼関係があることで、口ではうまく説明できないような要求さえも感覚で理解し、こだわりの一台が完成するのだと感じました。

今回紹介した取材レポートを読んで、おもしろい!と思った方はぜひ、バスケ車の観点から車いすバスケットボールを楽しんでみてはいかがでしょうか?

他にも、鳥海選手・丸山選手へのインタビュー、松永製作所の社員さんとPDCメンバーの対談の撮影も実施。後日公開予定となっているので、こちらもお楽しみに!

メンバーの感想

りの
「見たことのない工具ばかりで面白かったです!パイプとパイプをくっつける溶接のシーンを見せていただきましたが、結構ヒヤヒヤしました」

えりな
「今までバスケ車の構造をこんなに注目して見たことがなかったので、知らないことばかりですごく楽しく見学させていただきました!本当に楽しくてあっという間でいまだに余韻に浸っています」

ゆうと
「『その人自身に合った車いすを提供する』この点にこだわりがあってこそのバスケ車なんだと感じました!」

なおき
「技師の方の技術と選手のこだわりがあってこそのバスケ車なのだと感じました。本当に貴重な経験をありがとうございました!」

ゆうか
「部品の各所に選手のこだわりが詰まっているからこそ、選手のあの高いパフォーマンスに繋がっているのだと思いました。松永製作所の皆さんと丸山選手、鳥海選手がとても素敵な方々でした!本当にありがとうございました!」

まっすー
「各選手の要望に寄り添って製作していて素晴らしいと思いました!」