大東(社4=長良)が大仕事をやってのけた!!同点の9回、一死一塁から代打で向かうと、早大の左腕竹内(4年=済々黌)から右翼フェンス直撃打。1塁走者の寺山(社3=神戸国際大付)をホームへ迎え入れるサヨナラ打で試合を決めた。早大との対戦を1勝1敗の五分に戻した。

なんとか粘った。先発手塚(コ2=福島)は序盤から変化球の制球が定まらず、苦しい投球。すると直球を狙われ、3回長谷川(4年=仙台育英)に先制ソロを浴びた。2回以外は毎回安打され、満塁のピンチを2度迎える。だが、あと一本を許さないぎりぎりで踏みとどまる粘投。5回を97球、4四死球4被安打ながら1失点にまとめ、先発の役割を果たした。

こちらも負けじと快打を連発した。立大打撃陣からは毎回安打が飛び出し、少しずつ点を積み重ねた。3回、初先発の高取(コ4=日大二)が同点適時打、4回には藤野(営2=川越東)が左翼線へ勝ち越し二塁打を放ってみせた。5回は笠松(コ4=大阪桐蔭)が3点目の左前打。そして連続得点の仕上げは6回、またもや藤野だった。無死一塁から早川(1年=常総学院)の140㌔直球を一閃。大きな弧を描いた打球は左翼席中段に飛び込むソロ本塁打だ。高校通算6発の捕手が大学初アーチをぶちこみ、リードを4とした。

6回からは中川(コ1=桐光学園)がマウンドを引き継いだ。初登板から無失点を続けるサブマリンの平常運転し、連続無失点を12イニングにのばし9回を迎えた。先頭から内野安打、四球で無死一二塁のピンチを招き4番、加藤(2年=早実)。直球で押し続けるが、5球目を右中間真っ二つの2点二塁打。さらに、送りバントで三進し、三倉(4年=東邦)にも左前打を許し、土壇場で同点とされた。しかし、ここは黄金ルーキー。なんとかここでも粘りの投球をみせ、傷口を塞いだ。

9回、代打・高田(コ4=浦和学院)が三直に倒れた一死後、寺山が執念の内野安打で出塁。サヨナラの走者を塁上に置き、打席にはこの日2安打の高取。ではなく、代打・大東だった。「次いくぞ」と監督から言われ、「何としても打ってやろう」。ブンブンバットを振り回し打席へ向かった。「誰よりもバットを振ろう」と毎日、夜の自主練習で門が閉まるまで打撃練習を続けたという背番号20。その原動力は悔しさだった。昨年のV免は自分の責任だと感じ、その気持ちを忘れないようにベッドの上に紙でしたためた。主将・熊谷(コ4=仙台育英)や松崎(文3=横浜)からは「上からたたきつけるように、当たるときだけ力をいれればよい」とアドバイスを受け、鍛錬し続けてきた。

その姿を、野球の神様はちゃんと見ていた。左腕大竹が投じた2球目、低めのチェンジアップを「たたきつける」と白球はぐんぐん伸び、右翼フェンスへ。打球の勢いとともに歓声があがる。するとフェンスを直撃しグランドに転々。その瞬間、大歓声に変わった。寺山が快足を飛ばして3塁をかけると、そのまま仲間が待ち受けるホームへ猛進。サヨナラ勝ちを決めるホームインだ。「練習量チーム1」の男が放ったサヨナラ打に、選手はひと塊で喜びを爆発させた。これで、残り試合を3連勝すれば優勝。それでも選手は「1戦必勝」の姿勢を崩さない。一歩一歩、確かに頂へと歩む。

(浅野光青・5月15日)

◆コメント◆

サヨナラ打を放った大東#20 

「打った球種は外のチェンジアップか真っすぐだと思います。センター方向に強い打球を打とうと練習から意識していて、そのおかげだと思います。同点に追いつかれましたが、逆転はされていなかったので裏の攻撃は有利な状況なので何としても打ってやろうと思いました。今まで結果を残せなくて練習から熊谷や松崎にアドバイスをもらってみんなから打たせてもらったヒットだと思います。」

大学初本塁打含む、3安打2打点の活躍の藤野#27

「9回までは完全にこちらのリズムで来て、最後はチームとして0で抑えて勝たなきゃいけない場面だったので、結果勝ちという形にはなりましたが、今日は結果よりも反省が多い試合になったと思います。中川については、正直これまでができすぎていたというのもあるので。もちろん今まで法政戦なども中川に助けられてきたのでもうここは打者として意地を見せないといけない場面でした。中川は1年としてまだ引きずらずに投げてくれれば良いと思います。ホームランのところは、ストレートが来たら思い切りひっぱたこうと思っていました。もちろん気持ち良かったのですが、8番捕手ということで守備を中心に考えられているので、打撃は副産物みたいなものです。やっぱり公式戦の大舞台でダイヤモンドを回れるのは、ありがたくて気持ち良かったです。ホームランボールは、昨日母の日だったのでプレゼントしようかなと思っています。大東さんは最上級生でチームでも1番練習をがんばっているので自分たちが見てもお手本になる先輩でうれしかったです。3連勝で優勝ですが、意識せずに目の前の1戦1戦を勝っていけばおのずと近づくと思うので地に足をつけてまずは明日勝ちたいと思います。」

サヨナラ打を放った大東