<写真・4試合ぶりに安打を記録した松尾> 5月15日、南港中央野球場にて令和4年度関西学生野球連盟春季リーグ戦第7節(対…


<写真・4試合ぶりに安打を記録した松尾>

 5月15日、南港中央野球場にて令和4年度関西学生野球連盟春季リーグ戦第7節(対近大第2戦)が行われた。

 負ければ近大に勝ち点献上となる第2戦。関学は、今季先発の一角を担う左腕エース・執行(経3)がマウンドへ。立ち上がり、1死から2本の中前打で一、二塁のピンチを招くも、続く打者を右飛、遊ゴロに打ち取り無失点で切り抜ける。その裏、1番・松尾(人3)が中前打を放ち、4試合ぶりにHランプを点灯させるも、後続が倒れ先制の好機を逃した。流れを引き寄せたい2回裏、関学に再びチャンスが訪れる。先頭の6番・馬場(国2)が四球、7番・小川将(法2)が相手の失策によって出塁し、無死一、三塁の絶好機。その後、相手投手のワイルドピッチの間に三塁走者・馬場が積極果敢な走塁でホームに生還し、関学は待望の先制点を挙げた。3回以降は緊迫した投手戦が繰り広げられ、両チームともに得点圏に走者を進めることができない。試合が動いたのは7回表、2死から相手に痛恨の3者連続四球を与え、一打出れば同点、逆転の満塁のピンチ。続く打者に初球を捉えられると、左中間を割る2点適時二塁打を浴び、逆転を許したところで降板。執行は終盤こそ制球が乱れたものの、持ち味のテンポの良い投球が冴え7回2失点に抑える好投を見せた。一方の打線は相手投手を打ちあぐね、凡打の山。1回裏以降の安打は8回裏の3番・石井(社3)の単打のみで、三塁さえ踏めず。2番手・鈴木也(教4)が近大打線を封じ込めるも、得点の糸口を見出せなかった。投手戦に敗れ、手痛い4連敗。前日と合わせ、打点を挙げたのは主将の佐藤海(国4)だけだった。この敗北と同時に優勝の可能性が消滅し、春季リーグ戦2連覇の夢が閉ざされてしまった関学。きょうの屈辱を糧に、チームは1つでも上の順位を目指す。

 次戦は5月21日、わかさスタジアム京都にて同大会第8節第1戦が行われ、関学は京大と対戦する。

【近】大石、森本、小寺―西川、大杉

【学】執行、鈴木也―佐藤海

試合後のコメント

佐藤海都主将「チームの流れが悪い中ではあるが、自分たちにできる最大限の準備をして勝ち切ろうという話をチーム内でした。しかし、全ての面において課題が残った2戦だった。チャンスでの1本が打てないことが一番大きな敗因だと思う。守備でも攻撃でも、粘り強く戦わないと絶対に勝てない。来週の最終カードで勝ち切り、秋季リーグ戦につながるような試合がしたい」