3回途中を2被弾7失点と炎上した4月2日(日本時間3日)開幕戦を凌ぐ、1回2/3を4被弾8失点の大炎上を記録してしまった14日(同15日)本拠地アストロズ戦でのヤンキース田中将大投手。開幕戦こそつまずいたもの、最近は5連勝と調子が上向いてい…

3回途中を2被弾7失点と炎上した4月2日(日本時間3日)開幕戦を凌ぐ、1回2/3を4被弾8失点の大炎上を記録してしまった14日(同15日)本拠地アストロズ戦でのヤンキース田中将大投手。開幕戦こそつまずいたもの、最近は5連勝と調子が上向いていただけに、まさかの2回途中KO降板は大きな衝撃を与えた。一方で、エース右腕にとって無念しか残らない登板となったこの日は、記録ずくめの試合ともなった。

■アストロズは1回に先頭から2者連続弾&満弾を記録した史上初のチームに

 3回途中を2被弾7失点と炎上した4月2日(日本時間3日)開幕戦を凌ぐ、1回2/3を4被弾8失点の大炎上を記録してしまった14日(同15日)本拠地アストロズ戦でのヤンキース田中将大投手。開幕戦こそつまずいたもの、最近は5連勝と調子が上向いていただけに、まさかの2回途中KO降板は大きな衝撃を与えた。一方で、エース右腕にとって無念しか残らない登板となったこの日は、記録ずくめの試合ともなった。

 初回先頭スプリンガーに先制ソロをバックスクリーンに運ばれると、続くレディックにも右翼席へソロ弾で続かれた。さらに、2死満塁からはブレグマンに満塁アーチを左中間スタンドへ叩き込まれ、この回一挙6失点。マウンド上の田中も呆然とするしかなかった。

 また、2回には先頭スプリンガーに2打席連続アーチを浴び、2死一塁からはベルトランの右翼フェンス直撃の二塁打で1失点。合計8点を失ったところで、61球(39ストライク)を投げて降板した。

「ESPNスタッツ&インフォ」のツイートによれば、ヤンキース歴代投手陣の中で2回までに4本塁打を浴びたのは、1977年のキャットフィッシュ・ハンターに次ぐ2人目。1回に先頭打者から始まる2連弾+満塁アーチを架けたチームは、アストロズが史上初だったそうだ。

■勝ち星はリーグ3位タイも、防御率はワースト5まで低下

 田中は軒並み自己ワーストも記録してしまった。8失点と自責点8は共に自己ワーストで、1回2/3での降板は2014年9月27日レッドソックス戦以来2度目、4被弾は2016年9月21日レイズ戦以来2度目の自己ワーストタイだった。また61球での降板は、2014年9月27日レッドソックス戦の50球に次ぐ2番目に少ない球数。昨年6月24日から続いていた本拠地での連勝記録は、歴代2位の「9」で止まった。

 天敵アストロズに対する防御率も2桁に。これでアストロズ戦では合計4試合に先発し、0勝2敗、防御率10.38という相性の悪さだ。さらに、防御率を再び5.80まで上げてしまった田中。5勝(2敗)は1位と1勝差のリーグ3位タイだが、防御率は規定投球回に到達しているア・リーグ49投手の中で45位と“ワースト5”だ。

 ヤンキースは追い上げたものの、7-10で敗戦。次回登板では安定した投球でチームを勝利へ導きたい。