ほけんの窓口レディース初日 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが13日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で開幕した。降雨によるコースコンディション不良のため約40分中断。ツアー通算2勝の青木瀬令奈(フリー)は6バーディ…

ほけんの窓口レディース初日

 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが13日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で開幕した。降雨によるコースコンディション不良のため約40分中断。ツアー通算2勝の青木瀬令奈(フリー)は6バーディー、1ボギーの67で回って5アンダー。ホールアウト時点で暫定首位と1打差の同3位とした。

 青木が雨のラウンドで好スコアをマークした。前半で1つ伸ばすと、後半は4バーディー。「先週土曜は雨で凄く苦しい、悔しい想いをした。今日はやってみたかったことができたのでよかったです」。前週の国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯で優勝争い。最終的に2位に入ったが、雨中のプレーに関して反省を忘れなかった。

「どうしても雨の日はボールが滑りやすい印象。そこを自分の体で(ボールを)つかまえに行っていた。状態が突っ込んで左に行ってしまう。今日はあえてアッパーにして、逆のことをやってみました。それをテーマにしてやってよかったです」

 この日は酒井美紀、穴井詩と同組。「雨に強い印象の2人。何をやっているのか見ながら回った」と観察しながら戦った。気づいたのは「ギリギリまで傘を差している」という姿。構えるまでキャディーがサポートしていた。「そうだよな、と。ちょっとしたことですが、傘を外すタイミングだったり、フェースを拭いたり。晴れの時とリズムが変わらなかった」と吸収した。

月曜の移動中にアクシデント、左親指から出血

 アクシデントもあった。月曜の羽田空港から移動時、荷物の積み下ろしで利き手の左親指を紙で切ってしまった。爪の間から出血。「血がダラダラ出た」と応急処置を施し、そのまま飛行機で移動した。火曜の練習でスイングすると、痛みが走る。「ばい菌が入ったのか、化膿してしまいました」。12日のプロアマ戦を棄権。「今日も出られるのかと気にしながら朝を起きた」。この日は化膿止めを塗り、絆創膏を貼って出場していた。

 プレーヤーズ委員長を務め、ツアーも盛り上げや日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)との橋渡し役としても奮闘する29歳。ツアーPRを担う新制度「JLPGAブライトナー」にも選出され、広報役も務めている。ポイントで争うメルセデス・ランクは7位につけるなど好調だ。

 先週の優勝争いを終えると「優勝した時と同じくらいの連絡をいただいた。インスタのコメントでも『勇気をもらった』『かっこよかった』と言われて凄く嬉しいです」とファンの声が励みに。「まずは親指の状態も万全ではないので、無理せずにやりたい。最終日までまた優勝争いができたら」。昨年6月以来の3勝目へ邁進する。(THE ANSWER編集部)