これぞエースの姿だ。巨人は12日のDeNA戦(横浜)に4ー1で勝利。右ひじ違和感から復帰登板となった菅野智之投手(32)が走者を出しながらも粘り強く投げ、6回100球5安打1失点で4勝目。チームの連敗も5でストップとなった。
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魂のこもった投球だった。1点リードの6回。先頭の牧に二塁打を許しピンチを招くと、ギアを上げた。ソト、大和を連続三振に打ち取ると、四球をはさみ、二死一、二塁で迎えた代打・藤田を外角速球で空振り三振に斬ると雄たけびを上げた。
決して万全の状態ではない。それでも懸命に腕を振るエースの姿に打線も奮起した。3回にはポランコ、岡本和のアベックアーチも飛び出し、菅野を援護。8回には中田の犠飛などでさらに追加点を奪い、最後は大勢が締めた。菅野が抜けたチームは試合前まで5連敗と苦しんでいた。見事、連敗ストッパーの役割を果たしたことに「何とか粘って投げられればと思っていた。いい結果につながって良かった」と安堵の表情を見せた。
この日の菅野はナインを鼓舞する姿勢も光った。試合開始から激しい雨が降りしきり、チームはミスを連発。初回先頭の桑原の打球は打ち取ったかと思われたが、送球難を抱えるウォーカーをカバーしようと深追いした遊撃の中山が落球(記録は左二塁打)。このミスが響き失点すると、4回は右翼手・ポランコがソトの飛球をグラブに当てながらも落球(記録は右二塁打)、5回にも二塁手・広岡が関根のゴロをファンブルするなど、味方の度重なる拙守に足を引っ張られるも、そのたびに「大丈夫!」とグラブを叩いて、ナインを勇気づけた。
こういった菅野の姿勢が勝利に結びついたという見方もある。
「以前は味方にミスが出たり、納得のいく投球ができなかったら、明らかにマウンド上で不服そうな表情を見せていましたが、この日は徹底してフォローに回っていた。チームに一体感が生まれたことも大きかった」(放送関係者)
降板後もナインをねぎらい、ベンチで懸命に勝利を願う姿があった。「今日の1勝で良い流れになると思う。明日からチームも頑張ってくれると思います」と菅野。チームに欠かせないピースがまずは一人戻ってきた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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